やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

1枚の絵にかいてこい!

前職、民間企業にいたときの上司からずーーっと言われ続けてきたことです。

すべての企画書、報告書、プレゼン、交渉、どんな業務であれ、上司はいつもこれを言っていました。お前の言いたいこと、絵にして来い。というのです。

 

上司はシステム系の畑を歩いてきた人で、頭の回転が爆発的に速い人でした。びしびし鍛えていただいたのですが、私はどちらかというと字で理解する事に慣れていたので、大変苦労しました。笑

 

どれだけ明瞭に書いたつもりでも、コレじゃ伝わらない、とにかく絵にしてこい。絵にかけないものは、理解できないし伝わらない。というのが口癖でした。

 

私はそれまで「言葉」に頼ってきたので、絵にするというのはなかなか大変でした。

 

すべてのフローを図式化し、ぱっと理解できるようにする。

初めてその業務に携わる人でも、一瞬で全体像を理解できる。

 

このスキルを鍛えられました。パワーポイントとピクト図さまさまです。

ピクト図についてはこんなサイトも

3w1h.jp

 

これが、めちゃくちゃ今いきていると感じます。(感謝!)

例えば、日本史の授業。薩摩による長州征討から薩長同盟、そして倒幕に至るまでの流れを扱うと、話自体は龍馬も出てくるし、人間くささが出て物語としても面白いのですが、、生徒にとっては、おもしろい、と思う前に「だれ?」「あれ?さっきもいなかった?」「結局そことこれは仲悪いの?」と感じる事があるようです。

 

 

そこで、この絵にする力がめちゃくちゃいきるのです!

 

長州    朝廷

 

薩摩    幕府

 

 

と板書し、矢印や、同盟関係を表す記号、色を使い分けて、この4者の関係がどう変わっていくかを3段階くらいで説明すると、ほとんどの生徒が理解してくれます。中学生も高校生も、関係ありません。

 

今日はこの図で説明するところまでいけませんが、

とにかく大事な事は、絵にしてみる事です。なるべく、シンプルに。

 

生徒によっては、文字ではなく映像が残る生徒もいます。

学校の勉強は活字が苦手な生徒を取り残す可能性があるので、そのセーフティネットとしても、機能するのではないかと感じています。

 

 

また実物に近いものもブログに持って来ようと思いますが、

絵にできる力、大切だなあ、と気づかされる毎日です。

前職の上司には、ほんとうに感謝です!ありがとうございました!

ではまた!