やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

イチローが小さなことに満足し、率より数を求める理由〜メジャー3000本安打を全部観たよ!〜

Ichiro Suzuki

 (写真はシアトル・マリナーズ時代のもの)

年末!ということで、12月下旬に書けなかった記事をどんどこ書いていこう!と思ったのもつかの間、実家で風邪をもらうというアクシデント。笑

せっかくの休日なのに何とも損な気持ちですが、それを払拭してくれた番組がありました!それが、BS-NHKの「3000本へ!見せますイチロー全安打」です。3000本へ!見せますイチロー全安打 - NHK

 

◯この番組のすごかったこと4つ

・今日13時〜20時までぶっつづけで放送(1本〜500本目で50分放送×6回+まとめのインタビュー1時間)

・本当に1本1本の安打をきちんとダイジェストで見せてくれた(編集すごい!)

守備面でのスーパープレイも楽しめた(気持ちがよすぎる)

イチロー本人のインタビューがやっぱりいい!(NHKの取材の蓄積ですね)

ぶっちゃけ、最初は、

「えww 7時間ぶっつづけで誰が観るの…笑」という半分笑っちゃうような感じでしたが、なんだんかんだ結構観てしまった気がします(嗚呼年末!)

そして、スイングが美しすぎる。

効果音なんてつけられないけど、日本刀で「スンッ!」と振り切った感じ、といっても陳腐ですね。ごめんなさい。

メジャーの力のある真っすぐ、手元で押し込まれる動く球に対しても、抜群のバットコントロールばかりが取りざたされますが、イチローのスイングはやっぱり力強いですね。でも力感はないんです。キレがあるというか、バネがあるというか、無駄な力感なく、とにかくしっかり振ってるんです(そんなことを言うのも失礼だが)。

部活動でも、やっぱりまずはしっかり振ること。ができていないと試合でも鋭い打球が打てません。

 

イチローの言葉

イチローの言葉には昔から学んできましたが、今回も紹介したいものが幾つか。

①小さなことに満足する理由

よく私たちは「小さなことに一喜一憂するな」と言われて育ちました。例えば学校なら、定期試験や模試。いちいち点数に一喜一憂するなという教えは、「浮かれることで間違えた問題をおろそかにし、向上心が育たないから」等の理由で言われ続けてきたような気がします。

しかし、イチローは「小さなことに満足することは大切だ」と語っていました。なぜなら、「それが次へのモチベーションになるから」です。

満足する(=「プラスの気持ち」がわく)

⇒「次ももっと!」と思う

⇒努力する

⇒よい結果が出る⇒満足する…

のサイクルが生まれるからです。「努力する」がさりげなく入っていますが、これさえ忘れなければ、一喜一憂したってよいのです。(私も、生徒にはテストの結果に対して思い切り一喜一憂させます。もちろん「他者への配慮」の価値も大切ですが。)

 

②率より数を求める理由

ズバリ「数は減らない。率は減る。減ることを意識すると、打席に立ちたくなくなったり、怖いと思ったり、イヤだなって思う。そうすると、野球そのものが面白くなくなる。だから率ではなく数を大事にしている」

なるほどなあ〜〜〜と納得させられませんか??

学校の勉強でも、生徒が純粋に学ぶ楽しさを感じる「ゲーム形式」。これは、正解「数」で競うことがほとんどです。数を増やそう増やそう、という気持ちが学習を前に進めます。確かになあ、と思いました。

「率」のデメリット=「減ること」というのは、確率で采配をすることが多い私にとっては目からウロコです。①で紹介したサイクルと似ていますよね。

結果が全てのプロの世界で、打席に立つ楽しさ(野球そのものの楽しさ)を保つことは至難の業だと思います。

でも、その至難の業を乗り越えるマインドセットをイチローは自ら選んで作り出していますよね。やっぱりすごい。

 

◯おわりに 

・ 「丈夫=やわらかさ・バランス」のこと。「強さ・大きさ」ではない

 ・選球眼ではなく、選球体という表現が僕には合っている。目ではなく、体が打てるかどうかを判断している。ボール球でも僕の中でヒットに出来る球は体が打てるような動きをしているから打っている。

イチローの哲学ですよね。2つめは、ちょっと並の感覚では得られませんが。笑

イチロー関連で生徒に紹介したい本

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