やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

300人の生徒と一斉授業×対話授業を展開してきた結果~Google Classroom使ってますか?~

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実践報告です。

今年度の授業で取り組んでいること

対話的な要素を含む授業を並べてみました。細かい内容はそれぞれあとで解説を。

  • 質問づくり
  • つくった質問への答えづくり
  • 大福帳
  • 学びあいで論述答案づくり など。またそれぞれについてまとめ記事を書きたい。 

これらに加えて、レポート・試験も課しているのでなかなか生徒にとっても、自分にとってもタフな授業です。実は今日一番言いたいのはこれで、とにかく自分のキャパシティを上回る「確認・コメント」に追われます。ジレンマ。

大福帳の威力…!…?

今年度から大福帳を実際に使っています。

幸いにも、生徒たちは授業をおおむね楽しんでくれていますので、大福帳もかなり書いてくれます。特に、1クラスの人数が多くても「あなた」とコミュニケーションをとることをこれで確保できている状況です。
www.yacchaesensei.com

実際どれくらいの時間がかかっているか

過去に予言していました。

平日一日1時間プラス」+「α」の時間がかかります。

この+「α」の時間がどうなるか、です。

私の性格的にはコメントしてしまいがちなので、自分で自分を激務に追い込むスタイルに陥るのがみえます。笑

結果的に、この+「α」の時間が1時間くらいあります。加えて、

①授業数の関係でまとめて集めたりするので、数回分一気にコメントを入れることも。

②生徒のコメント量が半端じゃない(笑)

よって、大福帳チェックに1クラス2時間~3時間かかったりします。

となると、終わらないんですね。300人。絶望的に終わらない!!

音声入力で時間は多少短くできますがどうやって運用しようか、悩みどころです。

最初だから丁寧にみていく時期でもありますが、この業務量では授業そのものへかける時間がかなり奪われる。

毎回集めてちょっとずつコメントしては返していくほうがよさそう、くらいしか思いつきません。効果的だとわかっているからこそのジレンマです。

Google Classroomはどうなの?

前の記事では、この大福帳×Twitterという思考実験をしてみたのですが、今授業で使っているツールがGoogle Classroom。しかも、誰でも使えるようになりましたね(笑)

qiita.com

上のリンクにいくと、実際にどう使うか、という機能に特化してまとめられていますので、参考になるかも。

 課題の提出管理や、見てほしい動画・ページ・資料などの掲載先として超便利です。特に小課題はここで出してもらうと、採点して返却までできちゃう。

紙の王国・日本の学校の住人としてはありがたやです。

Classroomではできないこと…

①思考の蓄積を「一覧化」することが難しい

使ってみてわかったのですが、ポートフォリオのように、自分が出したものを貯めていく、ということが難しいです。

 

②提出率を考えると、紙の方がよい

授業内に生徒全員に心地よくClassroomにアクセスできる環境があることが大切ですそそうでないと、classroomで大福帳を出させるのは、ハード面の制約もあってきっと授業外になるでしょう。となると、たぶん提出率がガクッとさがる。成績評価には当然入れていませんから。

 

大福帳の目的は、教員と生徒の相互コミュニケーションだけでなく、生徒個人の思考の蓄積でもあります。その点では、紙の方が一枚上手な気がします。過去の自分の思考と教員のコメントが1枚におさまっているからです。

でもこのブログは、やっちゃえなので

やっぱりclassroomをもう少し活用してみようと思います。大福帳を今日に限ってはclassroomで出す、ということをすんなりいえるような授業設計の日があるので、そこでやってみたいと思います。

というか、成績評価に入れていないからこそ、提出できない生徒がいても多少そこは多めにみられるではないか、ということに今気づきました。思い込みはこわい!

 

2か月必死に生徒と対話すると、景色が広がります。効率化+能率化のためにできることは惜しまずに!

さて、今日は帰って交流戦を見ますかね(中日ぼこぼこにされてるけど)