待ちに待っていた映画キングスマンの続編!あっという間の2時間強!
間違いなく映画館で観るべき、爽快アクションでした!
ネタバレ記事、というよりは、この映画の見どころを3つあげておきたいと思います。
①エルトン・ジョン
エルトン・ジョンがこんなに出てくるとは思いませんでした。笑
とりあえず、「エルトン・ジョンって誰?」というあなたはググってから行くことをおすすめします!
そしてこの曲を聞いてから行くとさらにアガると思います!
Elton John Saturday Night's Alright For Fighting)
②カントリーロード
日本で小学校を卒業した方の多くは、音楽で歌ったこともあるのではないでしょうか…?(これを聞くと、『耳をすませば』を思い出します…)
歌詞の意味を今一度知ってから行くと、より、ぐっとくるかもしれません…!
少なくとも私が聴いてきたカントリーロードの中では、最もぐっとくるカントリーロード、でした。
③鏡
先に挙げた2つは、観た方はすぐピンとくるようなモノだと思うのですが、個人的に見どころ、だったのは、鏡のシーンです。
最後の方のシーン、としか言いようがないのですが、これまたグッときましたねえ。
あまり書くと強度のネタバレになるので、詳しくは割愛しますが、とりあえず教育者として、男として、ああいう伝え方ができるのは素敵だなあと思います。
嗚呼もうこれ以上言うと重度のネタバレになるので我慢…。これからの方は是非鏡のシーンに注目してください!
もひとつおまけに!
ストーリー全体はえてして理解しやすいのですが、あれを社会科教員が観ると、伝統的な「パターナリズムvs自由主義」の対立構図を思い出します。
日本で功利主義哲学の研究者といったらこの人、児玉聡先生のサイトから。
当人の意志に関わりなく、 当人の利益のために (for one's own good)、 当人に代わって意思決定をすること。 父親的温情主義、父権主義などと訳される。
バイクのヘルメットの着用義務、 車のシートベルトの着用義務などは、 成人に対して適用されるパターナリズムの典型である。
こうした措置に対して、 ミルの危害防止原理を唱える人は、 「ヘルメットをかぶらないからといって、 他人に危害を与えているわけではないのだから、 政府は干渉すべきではない」と主張するかもしれない。 こうしたパターナリスティックな法律が正当化されるかどうかという問題は、 自己決定権を尊重する 自由主義社会における大きな論争点である。
ちょっとカタいように思われるかもしれませんが、さっと目を通してもらえば、日常にあふれる構図だということがわかるはずです。
この構図がストーリーの大枠を作っていましたね。国家のパターナリズムと、個人の自由主義、どちらにも与しない独立諜報組織であるキングスマンはどういう立場を取ったか、も見どころだったと思います。アクション映画なのでそこまで意識してみる必要はないのですが…笑
【ネタバレ】あえて気になる点を言うならば…
- ストーリーの進行が中心になるあまり、決闘の勝敗が個人の能力差よりもストーリーの構成優先で決められている
- いろいろな行動の「動機」が不明
- パスワードがザル。VIVALASVEGANはシャレが効いてるけど!
- 地雷の意味がないし、除去器の意味も薄いし、ていうか守衛隊は飛び道具もってんのに地雷のある地に全員で近づくとか戦士失格
- あれ?王家の娘だっけ?てか付き合ってたっけ?笑
論理性や一貫性、深さを求めるとやむを得ない部分がありますが…
でももちろん、これを差し引いてもおもしろかった映画です。星4.5!!
おわりに:公式サイトも荒ぶってます笑
とりあえずTwitterとかで使える小ネタの充実っぷりはさすが。笑
— キングスマン (@kingsmanjp) November 22, 2017
ぜひ大迫力アクションを劇場でお楽しみください!次回作も楽しみです!