6月は祝日がなく、土日に部活動の大会真っ盛り、定期試験だけでなく外部の模試や検定実施、私学は広報活動も盛ん!などの理由で本当に心を亡くす「忙しさ」になっています。
心を亡くすまい、生徒とともに歩まん!と思っている我々(ですよね...?)ですが、この忙しさにトドメを刺す(!)のが、三者面談です。
三者面談の時期は?
三者面談の時期については、学校によって異なると思いますが、一般的には夏休み前に面談を行うでしょう。
受験生であれば、夏の学習計画、志望校順位の確定に向けてやるべきことを明らかにしなければならないはずです。
担任としてどんな心構えでいたらよいか、を周りの先生方や外部の方に見聞きした情報を自分なりに3つにまとめてみました。
①ほめる!「結論」を出さなくてもよい!
ビジネスの世界では結論の出ない会議は意味がない、と言われるほどです。
しかし、教育の現場では必ずしもそうではありません。
「面談」ですから、相談がメインです。相談をうける、一緒に考えることが最も重要で、担任だからといって自分が何か解決しなきゃ、というのは無理です。というか、思い上がりですね笑
ついつい、担任として力が入ってしまいますし、私なんかは「で、結論はなんなの」と思ってしまうタイプなので、ここは相当意識をしています。
生徒と保護者のタイプにもよりますが、私が思う理想の面談の条件の1つは、三者面談を終えた生徒と保護者が、
「先生(学校)がいろいろ見てくれてよかったね」
と面談後にしゃべりながら帰宅することです。
これが、「もうあんなこと言われるならあんたの面談行きたくないわ〜」なんて保護者が生徒に言うような面談は△ですね・・・。
生徒も、「家でも学校でもダメ出しかよ」とふてくされ、生徒・学校・保護者の良好な三者関係が築けません!
となると、普段から、生徒のここをほめよう、ここがいいな!という「いいところ探し」の視点が欠かせません。
保護者はどうしても「粗」さがし、をしています。
担任は、「アラ!」さがし をすべきです。アラ!いいね!と思わず言ってしまうようなよいところ探しです。
なので、面談で何か結論を出そうとしてしまいがちですが、生徒のいいところをきっちり保護者に伝え,本人にも伝えるべきですね。
②ほめる:課題=8:2
先の話ともつながりますが、かといって、面談で「結論出さなくても、よいところをきっちり伝えればいいんだな!」というわけではありません。
中学受験指導塾の大ベテランの先生や、違う学校の先生もおっしゃっていた記憶がありますが、ほめる:課題=8:2 の意識で面談を行うようにすること、が大事です。
「先生(学校)がいろいろ見てくれてよかったね」
という会話が生まれるような面談を目指しますが、学校は基本的に勉強する場なのでどうしても成績の話や、人間関係のトラブルなども話さねばならないと思います。これを、「課題」という位置づけで、2割程度盛り込むことも忘れてはなりません。
もちろん、言い方としては、以下のことに気をつけます。
◯「あなたなら、ここをもう少しがんばれそうじゃない?」
×「ここがだめだね、がんばれ!」
③元気な生徒ほど・・・
これはお世話になっているベテランの先生に教わった大切にしているポイントですが、
元気な生徒ほど、「明るく元気」で終わらせないことです。
例えばこんな感じ。
「いつも明るく元気で本当にクラスでも盛り上げてくれているんですよ〜!こちらとしても助かってます、ありがとね笑 でね、明るくみえているけれど、実は私にうつっていないこと、あるかな?私が気づいていないだけで困っていることあったりする?」
というように、あくまで、明るいというのはその生徒の「一面」である、ということに注意しています。
明るい子ほど、実は何かを抱えているがゆえにそう振る舞ったり、
明るいが故に、「悩んでいる姿をみせたくない」と思いがちです。
そこにすっ、と一言かけることで、悩んでいなかったとしても、生徒との信頼関係につながると思っています。保護者の方も安心して下さるのではないでしょうか。
ということで、夏休み目前の学校現場ですが、後少し、がんばりましょう!!
【2018.6追記 面談関連の記事をまとめました】