【180410追記あり】記事の内容を一部加筆・修正しました!
こんばんは!やっちゃえ先生です!
皆さん見ましたか?今日の甲子園、それにしても、今日の甲子園の東邦高校の大逆転は感動でしたねえ、だから高校野球はおもしろい!
さて、今日は授業のスタートについて思ったことを書いてみます。
言いえて妙。
そもそも、書こうと思ったのは、小学校教員をしていらっしゃる先生のブログ記事を拝見したからです。たとえば、こんな言葉を引用されていました。
資料から、ちょっぴり引用。 「いい店は、一から十まで美味い。最初が美味くて、後はまずい、という店はない」 授業も同じである。 〜中略〜 最初がつまらなくて、だんだん面白くなる授業はない。
最初の5秒で全てが決まると言っても、過言ではないという話。 - 最笑はGOOD!〜ちょっとBigな教師のブログ〜
本当におっしゃる通りだと思います!
授業が面白い先生は、もう初めから面白い、というよりもオーラがあるんですよね。
なので、もし、最初がつまらなくて、だんだん面白くなる授業があるとすれば、
それは教師が「敢えて何らかの理由で」最初を「面白いと感じさせていない」だけで、ある意味で力のあると言われる先生ならできることかと思います。
(実際は本気で1回の授業を設計すると、授業の45分は短く感じます。特に中高のカリキュラムは目一杯盛り込まれていて本当に時間が足りないので、あえて面白いと感じさせない時間をとるという選択は、ほぼ、しないでしょうが・・)
生徒の状況 × 単元の内容、で授業に臨む訳ですから(その場その場で勝負です)、当然同じことの繰り返しではありません。
毎回の授業のつかみ・授業の雑談を、前者の「生徒の状況」に合わせて繰り出していく授業こそ、ネット講義ではできない、LIVE授業の醍醐味です。
突然ですが、ここまで読んで下さった方にクイズ
振り返っていただきたいのですが、
この記事の冒頭の文章、覚えていますか?
私はこう始めました。
こんばんは!やっちゃえ先生です!
皆さん見ましたか?今日の甲子園、それにしても、今日の甲子園の東邦高校の大逆転は感動でしたねえ、だから高校野球はおもしろい!
たとえば、↑こういう↑出だしで始まる授業があったとしましょう。
どうお感じになるでしょうか?
私が思うに、この出だしで始まる授業は、1時間の時間対効果の面から見れば、とても微妙ではないか、と思わざるを得ません。
その理由は、大きく2つあると思っています。
①勝負である授業のつかみで、なんとなく授業を始めてしまっているから。
②教員個人が心に残ったことを話しても生徒が引きつけられるとは限らないから。
(まだSMAP解散するんだってね!と切り出した方が生徒は発言したがるかもしれません笑)
この記事で言えば、もう初めから、本論に切り込んだ方が良いのかもしれません。
では実際の授業なら?
チャイムと同時に授業を開始して、「教科書◯ページ」とだけ一言発すると、教室の空気がサッ、とかわります。(それまでの信頼関係構築が大事ですが笑)
筆者は留学経験があるのですが、英語でアカデミックエッセイを書く際も、冒頭の"Hook(とっかかり)"の1文は超大事!と言われてきました。
と例を挙げればキリがないのですが、「つかみ」は超重要だと思っています。
いつ本題なのかわからない授業は、生徒にとっても「何がポイントか」を掴むメタ認知能力を鍛えることすらできません。
ただし、
先ほど「1時間の時間対効果の面から見れば」と書いたのには理由があります。
常に「余計な話が一切ないと思わせる授業が面白いとは限らない」からです。
いわゆる雑談も立派な授業の構成要素だと私は考えます。
戦略的雑談と瞬間風速的雑談
私が授業でする雑談は勝手に2つの名前をつけています。
①戦略的雑談
・単元の内容にそれとなくつなげる雑談
・特に行事前、行事後、にクラス全体の空気作りのために行う雑談
・生徒の記憶に残るような豆知識を紹介する雑談
②瞬間風速的雑談
・生の授業だからこそ生徒の発言を活かし、授業につなげるorクラス全体の空気作りのためにした方がよいと判断する雑談
雑談を一切廃し、余計な発言はさせない、という先生もいらっしゃいます。
が、私のスタイルは社会科という教科の特性もありますが、
生徒の発言をなるべく加工しないで、聴かせたい、と思っています。
生徒は、友達の言葉はよく聴いているからです。
仮に教員に認められなかったとしても、友達に認められないのは悲しいからです。
(教員がいなくても、ディスカッションが始まっちゃう、なんていうのが理想ですがなかなかそれは難しい)
なので、②の瞬間風速的に生徒の発言から生まれた笑いや雑談は、授業に支障がない範囲で一緒に楽しんでいます。
先生が楽しくなさそうだと、生徒はつまらないです笑
逆に、①の雑談、特に行事前後にクラスによって異なる声かけができるか、
そのクラスにとってどういう働きかけ方が望ましいか、という視点で日頃の授業ができていると、生徒からの信頼も厚くなるはずです。
他には、初年度の私は「今日は何の日?」を必ず授業中に紹介することもしていました。
そうすると、例えば授業が冗長だと「ねえ、今日何の日〜?」とか、授業の冒頭で「今日は!?」と急かしてきたり、生徒とのコミュニケーションが増え、授業が盛り上がりました。
おわりに
ということで、つかみと雑談は両方とも重要!と思っています。
生徒とクラスの雰囲気、信頼関係をみて、どういう方法が生徒たちにとってベストか、を探ることは本当に面白いです。
「同じ授業を何回も他のクラスでやってつまらないと思わないの?」
と生徒に聞かれたりしますが、クラスによって反応が違うし進み方も変わるから、そんなことはないよ!と答えています。
だからとてもクリエイティブな仕事だと思います笑
授業の最初の一言、これからも探り続けていきます!