やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

gaccoで東大「インタラクティブ・ティーチング」を修了した話

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gaccoとは?

大学教授陣による本格的な講義を、誰でも無料で受けられるウェブサービスです。​​

http://gacco.org/about.html

とサイト内に紹介があるように、いわゆるMOOC(大規模に開かれたオンライン講義)を提供するものです。

どこでも、誰でも、ネット環境さえあれば無料で学べる、まさに現代のgacco、なのかもしれません。

 

 

◯なぜ「インタラクティブ・ティーチング」を受講したか

「教育界に幽霊が出る…アクティブ・ラーニングという幽霊である」

 と言わんが如しの勢いで、教育界には「アクティブ・ラーニング」という言葉が普及しています。

 

私自身は、留学を含め大学時代にもこのような教育形態で学びを深めてきたので、「流行っているから」ではなく、「その方が◯◯の点でいいから」という実感をもって、授業に導入しているつもりです。

 

とは言え、そのアクティブラーニングの方法や、評価方法など、まだまだ引き出しが足らないと思った矢先、先輩教員から紹介されたのがこの講座でした。

 

「アクティブ・ラーニング」って、教授者のこちらから見ると、「インタラクティブ・ティーチング」だよなあ。とも思い、迷う事なく受講し始めました。

 

私が受講していたのは、昨年度(第三期)だったのですが、週3時間程度×8週間くらいだったかと思います。

今年度の春〜夏期の講座(第四期)はすでに終了していますが、以下にリンクを掲載しておきます。

 

lms.gacco.org

 

 

◯実際に受講してみてどうだったか

 

この講座についての感想ですが、非常に充実した学びができたと思います。月並みですが、とってもおもしろかったです。

 

オンライン講義というと、一方的に講義を聴き続けて学ぶ、というイメージがもたれがちです。私はずぼらな方なので、少し苦手な印象がありました。

 

しかし、gaccoで提供される講座では、受講者同士のディスカッションや、相互採点があるため、一人で黙々と、というよりは、仲間がいることを実感しやすかったです。

また、修了証が発行されることで、明確に資格として証明できることも強みです。

さらに、運営スタッフへのQ&Aや、実際に対面で授業を受けるチャンスもあるため、モチベーションが持続しやすいです。

 

個人的な感想としては、

動画で毎回毎回「今単元のどこをやっているのか」「今回学んだ事は何か」「今自分の成績はどれくらいか」など、

学びにおける「現在地」と「見取り図」を示してくれた事で、より意欲が持続しました。(これは普段授業の場を作る側として勉強になった)

 

動画についても、

1単元の動画が数回に分けられており、10分弱におさまるものが多かったです。

1回あたりの負担が少なく、どんどんクリアできる感覚で達成感がありました。

また、

再生についても、1.5倍速や1.25倍速などがあったので、時間を節約してみる事が可能です。(私はずっとそうしていました。巻き戻しも可能なので、全く焦る事もありません)

 

講座のつくり方としても、

講義だけでなく、演劇を取り入れたワークショップの様子や、その分野の第一人者や現職の学校教員とのインタビューも毎回含まれていたので、飽きませんでしたね。

 

しっかりとクイズに答え、レポートを出さないと修了証が発行されない、ということはありますが、リズムよく取り組めるので、ずぼらな私でも頑張れました。

 

 

◯まとめと今後の課題 

 

gaccoもさることながら、インタラクティブ・ティーチングの講座は、現職教員の先生方にはお勧めしたいです。(時間との戦いですが・・・)

 

また、moocについても、「これはホントにネットで学べるな・・・」と、学びの機会が広がる事にとても喜びを覚えつつも、職業として「教室という場」をもつ学校教員としては、危機感すら覚えました。

本当にいい授業をつくらないと、不要になる、というと言い過ぎかもしれませんが、背筋が伸びました。

 

 

今後の課題は、

拠って立つ理論のない実践は盲目である、とも言われるので、拠って立つ理論を学ぶこと。

 

また、学んだ事を実践し、常に自分の現場のカタチに改良していくこと。

 

です。

 

今年もあと4か月、行事もありあっという間かと思いますが、一つでも多く実践を重ねたいと思います!

ではまた!