教育の現場にいるからこそ、教育界とは一見関係ないものからもヒントを得よう、と思っています。今回読んだのはこの本。
◯読んだ動機
・タイトルが気になった(著者の思惑通り笑)
・ブログにも活かせるんじゃないか?(記事のタイトルって大事ですよね)
・「はじめに」のこの箇所が、教育と同じ!と思った
物があふれる現在の日本では、バカ正直に「商品」だけを売ろうとしてもなかなかうまくいかない。商品や商品に関わった人にまつわる「物語」を売ることで、付加価値をつけていこう (p8)
何が教育と同じかと言うと、こう書き換えてみると伝わりやすいでしょうか。
「情報があふれる現在の日本では、バカ正直に「知識」だけを伝えようとしてもなかなかうまくいかない。知識や知識に関わった人にまつわる「物語」を伝えることで、付加価値をつけていこう」
と読みながら思ったのですね。
企業で務めていたときも、商品ではなくストーリーを売る。ということは研修で学んだような気がします。
普段の授業でも必ず、「ストーリー」を意識しているので、何かヒントになりそうな内容があるのでは、と思い、買って読むことにしました。 (生徒には必ずストーリーを自分で話せるように、と指導していますが、なんだかありきたりな気もしている。)
◯内容
世の中のヒット商品が、なぜヒットしたか、の裏には「ルール」に則った1行がある。その「ルール」と、印象に残る「1行」を紹介していこう。というもの。
5W:相手に自分ごとと思ってもらうために何と言うか(What to say)
W1 ニュースを知らせる
W2 得することを提示する
W3 欲望を刺激する
W4 恐怖と不安でやさしく脅す
W5 信用を売りにつなげる
10H:相手に立ち止まってもらうためにどう言うか(How to say)
H1 ターゲットを限定する
H2 問いかける
H3 圧縮して言い切る
H4 対比&本歌取り
H5 誇張をエンタメ化
H6 重要な情報を隠す
H7 数字やランキングを使う
H8 比喩でひきつける
H9 常識の逆を言う
H10 本気でお願いする
というルールの紹介から、それぞれ具体的な事例が豊富に紹介されています。なのでスラスラ読めて、へえ〜がいっぱいで面白かったです。
ブログのタイトルも、このルールを意識してつけるといいんだろう、と思いました。困ったら戻って来れる教科書のような本(学び直す系)が増えていますが、そういう内容に近いかもしれません。
◯学びの場にどう活用するか?
もうこれはアイディアだけなのですが、
・歴史上の事件や出来事を、知りたくなるような「1行」で紹介させる
・歴史上の事件や出来事に付けられたキャッチコピーを調べてベスト3を紹介させる
・新聞を書かせるときの見出しにこだわらせる
・学校内の発行物の見出しにこのルールを活用させる
・今日の授業の内容に一言で見出しをつけるとしたら?を考えさせ発表させる
などなど。
実現できるかはともかく、まずアイディアを出してみることが重要です。
こういったものを学びの場に取り入れることが出来れば、おもしろくなるだろうなあ。と妄想しながら読み終えました。笑
今思ったのですが、
同じ教科でも違う教科でも、異なる専門をもつ教員同士が、同じ本を読んで、これを「授業」「クラス運営」「部活指導」にどう生かすか、などを話しあう場があったら楽しそうですね・・・!!
ご興味ある方はぜひお読みになって、どう教育の現場にいかせるか意見交換させてください!