やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

学校選びはココをみて!〜広報担当教員が思うポイント3つ〜

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3連休、1日しか休めず更新が2日止まってしまいました〜残念!

合唱コンクール、部活動の大会、広報業務、などバタバタの1週でした…

 

さてさて、今日のお題は最後の広報業務。

私学は広報業務が欠かせません。つまり、生徒募集です。

首都圏には約300校の私立中学校と12校の国立中学校、19校の公立中高一貫校があるそうです。

様々な学校が生き残りをかける中で、何を重視したらよいのか。どういう視点で学校を選んでいるのか、を考えます。私も学校の内部にいながら、他の学校さんのパンフレットを色々と読みながら悩まされます。

というのも、理由は、どの学校も似ているからです。笑

(男子校、女子校はパンフレットのテイストに違いはあれど、中身は実はそこまで大きく変わらない)

 

特に最近の流行では、やはり英語教育でしょう。

①修学旅行は海外、②英会話は必ずネイティブの先生、③習熟度別授業(数学も)

これらの条件は多くの私立学校が整えていると言っても言い過ぎではありません。

正直言って、もうこれらの要因で差別化できる時代ではなくなったと私学広報担当者は認識しています。

 

じゃあ,どうやって差別化するのか?お子さんや保護者の方々の目線で言えば、どうやって学校を選べばいいのか?というのを3つまとめてみます。

 

①通学時間=片道1時間以内!

dual.nikkei.co.jp

こちらの記事にあるように、通学時間は片道1時間以内がよいと思います。電車を乗り継いで通わなければならなかったりすると、よりシビアな条件になるかもしれませんが、あまり遠いと、体力的にしんどいと思います。

学校は基本的に勉強する場ですから、社会人の食住近接のように、学校もなるべく家から近い方がいいはず。部活に課題に(習い事に趣味に…)、週5〜6で授業となると生徒は本当に忙しいです。通学時間というシンプルな条件ですが、本当に大事な条件だと思います。

各学校のデータを記載した中学受験ガイドなどには、路線図と一緒に学校の場所が載っているので、参考にしてみてください。

と書いてあるように,一旦そのリストを作ってみることがオススメですね。

 

私が広報で保護者の方とお話をするときも、

保護者やお子さんの希望校が定まっていないケースや

まだ受験が差し迫っていないが情報収集で来てみた、というケースがよくあります。

その場合には、自分の学校の宣伝よりも、学校選びの方法をお話しする方が、最終的に自分の学校に興味をもって下さることが多いです。

大学受験についても、生徒に自宅通学なのか下宿可なのか、を確認させてから、志望大学をリストアップさせますが、そのときにもこの方法は使えます。

 

②勉強が苦手な生徒をどうサポートするか?

これを是非、学校さんに聞いてみてください。

受験をして入学するということは、入学者の偏差値帯がある程度定まっている、と言えます。そうなると、それまで勉強に苦手意識をもっていなかった生徒でも、相対的に勉強の「不得意」な生徒になる可能性があります

脅すわけではありませんが、自分の子どもがそのような状態になった場合、どういうサポートをしてくれるのか、は注目すべきポイントだと思います。

ここが手厚くなければ、結局「できる子だけがいい思いをする」ことに対して、対策を講じていない学校と言えるかもしれません。

私立と言うとお金をかけたきれいな施設や環境面最新のデジタル機器の導入など、分かりやすいものに注目が集まりますが、目には見えない分かりにくい部分を見ておくべきです。(星の王子様の、「大切なものは目に見えない。」を思い出しました)

 

③お話上手は割り引いて。

広報担当の教員は、しゃべり上手がほとんどです。聞き上手な先生も多くいます。

また、学校の説明会にいけば、校長先生のお話もあるところが多いでしょう。

自分で言うのも気が引けますが、話の内容はそこそこに、具体的にどんな制度があるか、どんな生徒がいるのか、ということに気を配った方がいいです。

なので、オススメは、学校説明会や学校祭などの行事に足を運び、

「どんな生徒さんが多いんですか?」

「この学校のウリ(となる制度)はなんでしょう?」

などと複数の先生・生徒に聞いてみるといいかもしれません。

ちょっと踏み込んでみると、

「先生から見た、学校の課題と、生徒の課題を教えて下さい」

という質問も、その学校「らしさ」が分かる質問かもしれません。

 

最後は学校に行って、お子さんがココ!と思えるのが1番ですが、それまでの導線を保護者の方がうまくひいてあげられるように、参考になれば幸いです。