やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

話を「きく」ときに意識している2つのこと〜使える「あいづち」とは〜

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最近、入試を控えて悩んでいる生徒、文理選択や選択科目で迷っている生徒、人間関係で悩みを抱える生徒とじっくり話をする機会が多いです。というか、話を「きいて」います。

話を「きく」ときに意識することはケースバイケースだと思いますが、今日は①根本的なことと、②具体的なことを書いてみようと思います。

 

◯話を「きく」ときに意識している根本的なこと①

 

私は、3つの「きく」を意識しています。正確に言うと、3つの「きく」のうち、1つをより意識して使っています。

・「聞く」は意識しないで耳を傾ける

・「聴く」は相手の様子を感じ取る

・「訊く」は自分の疑問を明確にする

聞く・聴く・訊く……3つの「きく」ってどう違うの?|「マイナビウーマン」

特に意識しているのは、真ん中の「聴く」です。

相手のしぐさや表情を読み取り、言葉と気持ちにあわせて「聴く」ことになります

 し、漢字の成り立ちからいっても、

大きな耳 と 十の目 と 心 で「聴く」といえるのではないでしょうか。(かつてどこかの研修で「聞いた」ものだったと思います)

 

3つの「きく」を知っていると何がいいかと言うと、あ〜今日は「聞いてるだけだったなあ」、とか、「訊くべきことは訊けた(トラブルの事実を確認したいときなど有効)などと、「きく」のあり方を自省できる点です。

でもやっぱり、どんな生徒も自分の話はきちんと「聴いてほしい」から、話しにくるわけです。耳と目だけでなく、心も傾けなければいけません。

 

◯話を「きく」ときに意識している具体的なこと② 

 

これは特に(年頃の)女子との会話では「効果アリ!」と思いますね…笑

具体的に意識しているのは、あいづちです。特にこの3つは鉄板です。

「あ、そうなんだ」

「へぇ〜すごいね」

「それでどうしたの」

いや〜本当に良く使いますね。便利。相槌三銃士と今名付けました。ひどいセンス。

precious-lover.info

私はもうこれをさらに簡略化して、

「そっか!」

「へぇ〜!」

「すごいね!」

「それで?」

の4つに分解して、組み合わせて使っている気がします。例えば、

すごいね!それで?」「へぇ〜!そうなんだ!」とか。

全部くっつけると、「そっか!へぇ〜!すごいね!それで?」も使えます笑

 

なぜ「あいづち」をわざわざ意識するかというと、相手の話を引き出すためです。

特にトラブルや悩みの相談をされると、私なんかはすぐに「どうしたら解決できるか」を考えてしまいます。(ココに関しては本当に男女の差を感じてしまいます)

でも、よく女子は「違うの!共感してほしいだけ!」なんてストレートに言ってきますね笑 なので、女子の話はまず「聴く」に限ります。

 

間違って、男子に相槌三銃士を使いすぎると、

「ってかどうやったらこれ解決できんの!?」なんてことになるので、使い分けは重要です。笑 月並みな言い方ですが、男子女子で使い分けるよりも、その子に合わせた使い分けができればいいですね。

◯おわりに

大人の目線を開示する」ということも地味に大切かもしれません。

特にこれは人間関係のトラブルがあったときは有効なのかな、とよく思っています。

巧い例ではないかもしれませんが、

「◯◯さんの気持ちをあの場では大切にしたかったから言わなかったけれど、本当は△△とも思ったよ。あなたには××と言った方がいいとも思ったけど、□□の理由で言わなかったよ。」のような感じです(いい加減ですね、性格が出ている)

 

共感しよう、聴こう聴こう、と思いすぎても難しいのがこの仕事。

ある面で子どもの言うことを割り引いてみたり、真意を見定めねばなりません

でも同年代の子どもはそんなことはしない。

だからこそ、大人の目線を開示し、共有することで、より子どもとの信頼関係が築けることがままあったので最後に補足しました。

 

こういうことも本当に勉強です!(女子の結論と解決策の見えない話を延々と聴くコンテストに出たら学校の先生は結構いい所まで勝ち上がるきがする)