Webで良質な授業が受けられる、というのが「当たり前」になりつつあります。
しかし、「Web授業」と一口に言っても、実は「授業」のあり方が3つあるはずです。
2020年の新型コロナウイルスに伴うオンライン授業増加に伴いアクセスが急増しています。いくつか加筆修正を加えました。また、末尾に関連記事を掲載しています!
①先生の姿がみえない、板書接写型
Benesseさんの進研ゼミ+ではこのスタイルなんですね。
先生の姿が画面にはなく、接写された板書(ノート)を見ながら、先生の声で授業が進んでいくスタイルです。
②先生の姿がみえる、カメラ目線型
今や知らない人はいない東進さんもこのスタイルではないでしょうか。
先生の姿が画面にあり、板書とともに授業が進んでいくスタイルです。先生はカメラ目線なので、こちらに語りかけてくれるような感じです。
2020.0401追記:板書は先にしてあるけれど、基本的には中田さんの授業もこのスタイル。
【AI vs.教科書が読めない子どもたち①】〜人間はAIに仕事を奪われる?〜
こちらは家庭教師のトライさんの映像授業。再生して頂くとわかりますが、プロジェクターを活用していますね。
このWeb授業のスタイルが主流になっているような気がします(私のイメージ)。
③先生の姿がみえる、ワイドショー型
いわゆる、「生授業の録画」です。「え?生授業の録画ってWeb授業って言うの?」と思われるかもしれませんが、私が「Web授業」を初めて体験したのは、この型でした。
代ゼミ<ミニ体験講座>高1生対象「整数問題『等式から不等式へ』」数学 荻野暢也講師
映像は代ゼミ数学と言えば、で知られる荻野先生。ユーモアと情熱溢れる荻野先生が大好きです。笑
◯で、結局どれがいいの?
2020 4/1追記:コロナ対応でZoom授業の記事が読まれています!
- 板書接写型
- カメラ目線型
- ワイドショー型
の3種類を紹介しました。
逃げる訳ではないのですが、結局「目的」によると思います。
私自身は、③の型から入ったので、これに慣れてしまった気がします…。
TVのワイドショーも、司会がたまにスタッフさんや観覧席のお客さんと会話していることがありますよね?ああいった感じで、
- 「予想外」なことが起きる「生」授業が面白かった
- 常に先生と目が合わないから楽だった
(その点、①は予定調和すぎて緊張感を持ちにくく、②のカメラ目線型は講師の側にも「カメラ目線を意識しなければ…」という様子がみられて私はそわそわしてしまいます。)
その一方で、
①②は「生授業」で生まれがちな「余白の時間」(講師が板書していたり、話が脱線したりする時間など)が削られ、再生スピードも選べる(1.25倍速とか便利!)なので、東進さんが部活で忙しい高校生に②の型でビジネス展開したのはうなずけます。
gaccoさんもそうですよね。このUI/UXは一つのWeb授業の見本かと。
更に言えば、板書に集中できる①は、板書や図表をしっかり確認して理解したい生徒にとってはありがたいですよね。
結論はでませんが、「Web授業と一口に言っても、3つの型があること」は伝わったでしょうか?
Web授業を活用する際は、こういう点も検討してみると、より効果的だと感じます。
【2020.4/8追記】
新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校措置で、オンライン授業の必要性が叫ばれていますが、まずは①の動画ができれば十分と思います。②のクオリティを焦って考えるなら、①の手元接写+音声のみ収録の形を勧めます。
自宅からでも、PCとスマホがあれば、スマホを接写カメラの代わりにして代用することができます。スマホホルダーは300円ショップとかでも買えます。