やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

弁護士の真実すべて教えます!が相当面白かった話〜あなたにも考えてほしい3問!〜

Judge hammer

先ほどまで観ていたTVの

林修今でしょ!講座」が面白かったです。今日はTVにもよく出演されている北村弁護士が「弁護士の真実すべて教えます」と題して弁護士について多岐にわたってプライドをもって教えて下さっていました。

何が「弁護士の真実」かはさておいて、北村弁護士の話が興味深かった。

弁護士と言う職業へのプライドと社会正義の実現に対する熱を感じました。だからおもしろかったのかな。笑

ということで、観ていない方にも面白さを実感してほしい!と思うくらい個人的には興味深かったので、3つ抜粋して質問を挙げ、私の感想も添えてみたいと思います!

 

①いじめをみたら、まず何を考える?

これは弁護士に向いているかを診断する質問だそうです。

実際のTVでは、言葉の説明よりも、1枚のイラスト(AくんがBくんを追いかけているようなもの)が出てきて考えるような形式でした。再現ではないですが、こんな感じの絵です。(TVのBくんは泣いていましたね)

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まさに教育現場でも「いじめ」の定義はさておき(「いじめ」の定義はぶっちゃけそこまで重要ではないというのが、生徒指導のプロ・吉田先生の主張です)、いじめだろう、嫌がらせだろう、というシーンを目撃したり、報告を受けたりします。

(そろそろ答えを出します・・・・)

その手抜きが荒れをまねく―落ち着いているときにしておく生徒指導

その手抜きが荒れをまねく―落ち着いているときにしておく生徒指導

 

閑話休題

私の話はさておき、TVで紹介されていた弁護士に向いている人の考え方は

Aくんがいじめている原因を考える(探ろうとする)だそうです。

こういう考えの人が、こういう行動をとるはずがない、という矛盾を突くことが弁護士として重要である」という話もありました。

 

中高一貫校だとどうしても中学で嫌がらせやいじめが起きやすい傾向にあります。

そこで、私は結構「なぜそういうこと言うの?」「どうしてそういうことするの?」理屈で行動を分析したがるタイプなので、

中学生の「イヤだったから」という理由の先を語らせる教員でいることに苦労していますし(汗)、

「傾聴」がことさら重要になる教育現場では自分の生徒指導はイマイチだろうと自己評価しているのですが(汗)、

もしや弁護士の適性はあるかもしれないと思ってしまいました(何の意味もない)

 

②イギリスの裁判官が白いカツラをかぶるのはなぜ!?

イギリスでは17世紀から刑事裁判官は白いカツラの着用が義務づけられているのは恥ずかしながら知らなかったですね・・・。こんな感じ。

なぜだと思いますか??

Fight for Legal Aid, Westminster, London, 7 March 2014

正解は、「被告人から裁判官が復讐されないように変装しているから」だそうです。

確かにもっともな理由かもしれませんが、カツラとはびっくりしました。しかもまさに世界史資料集に登場するような白髪カールヘアのカツラとは・・・。

 

③弁護士の仕事が面白いのはなぜ?(by北村弁護士

Lawyer

北村弁護士(が弁護士になった理由の話も相当面白かったです)曰く、

・経験関係ない

・年齢関係ない

・知名度関係ない

だから弁護士はおもしろい!という話でした。

裁判所もまさにこの通り、公平に裁きを下すので、法廷は本当にフェアな職場だと感じているそうです。まさに公平に戦える場所があることが弁護士という仕事の面白さ・強みなんだそうです。

いいですねえ!

教員と似ていると言ったらおこがましいにも程がありますが、

教室では「先生」として経験も年齢も知名度も関係なく「先生」です。それは本当にたまらなく幸せなことですね。また、成長できる環境だと思います。

大企業に勤めていた頃は「自分ごと」になるまですごく時間がかかった記憶があるからこそ、「この生徒たちの学びの構成がすべて「自分ごと」だ!」と感じられる教室は幸せです。

「ベテラン」という名ばかりの、経験だけで走る教員には絶対になりたくないですね。弁護士の先生は、公平な裁判という場において経験だけでは走れないですが、教員は相手が子どもであることをいいことに、経験だけで走れてしまう。

これは怖いことです。自戒をこめて、勉強になるTVでした!