◯『トランプ自伝』が面白い!
トランプ氏関連の本をちまちまと読んでいるのですが、読めば読むほど「人間くさいなあ〜」というのが私の感想。
そして彼は、飾らない。歯に衣着せないので、ある意味そういうところがヒラリー・クリントンにはなかったものだと思います。オバマとトランプは人間くささを前面に出せる点で私は似ていると思っています。
今読んでいるのがこちらの本。1987年に洋書で出された物が、2008年に日本で翻訳され、文庫化されています。

- 作者: ドナルド・J.トランプ,トニーシュウォーツ,Donald J. Trump,Tony Schwartz,相原真理子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/02/06
- メディア: 文庫
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トランプ分析本だけではなく、本人がどういうことを言っているか、どういう人生を送ってきたか、を読んでみよう。 と思って買ったのですが、最初は「まあ金持ちのサクセスストーリー自慢本か?」と穿っていたのを少し反省しました。笑
多少の誇張があるにせよ、
かなりまじめな内容です。
◯第2章「トランプの手札ー取引の諸要素ー」に学ぶ
では実際の言葉をみていきましょう。ちょっと内容を本から組み替えた部分もありますが、(以下の( )内の言葉と、引用文の太字は筆者)
(不動産王の地位をつかむために行ってきた数々の取引を振り返ってどうですか?)
私の取引の仕方は単純明快だ。ねらいを高く定め、求めるものを手に入れるまで、押して押して押しまくる。時には最初に狙ったものよりも小さな獲物で我慢することもあるが、大抵はそれでもやはりほしいものは手に入れる。
(では、その取引の秘訣は?)
取引をうまく行う能力は、生まれつきのものだと思う。これは知能の高さとは関係ない。多少の知力は要するが、一番大事なのはカンだ。
そう言われると、元も子もない気がします。が、読んでいると自慢でも何でもなく、本気で彼がそう思っているのが伝わってくる気がします。
(「カン」があるトランプ氏だからこそ、カジノが大好きなんですか?)
私はギャンブルが好きだと思われている。だが私はばくちを打ったことは一度もない。私にとってばくち打ちとは、スロット・マシンをする人間にすぎない。私はスロット・マシンを所有するほうを好む。賭博場の経営はもうかる商売なのだ。
(「大きく考えろ」ということをよくおっしゃっていますが、それについては?)
実際には、私は消極的な考え方を良しとする。商売では極めて慎重なほうなのだ。(中略)肝心なのは、あまり欲の皮をつっぱらせないことだ。
(でも、「大きく考える」のがトランプさんですよね?)
私にとってはごく単純な理屈だ。大抵の人は控えめに考える。成功すること、決定を下すこと、勝つことを恐れるからだ。これは私のような人間には、まことに都合がいい。(中略)ごく若いころから、私は自分が何を望んでいるかははっきり分かっていた。安定した収入を得るだけでは満足できなかった。私は自己主張の場が欲しかった。何かでかいもの、思い切り努力するかいのあるものを建てたいと思った。
中盤以降の言葉、とっても大事なことだと思ってしまいました。
自分が何を望んでいるかはっきりわかる、って就活生の皆よく聞いて!と思いますし、
思い切り努力するかいのあるものを建てたい,って言い切れるのがイイ。努力するかいのある仕事って大切だと思います。
ああ、まだ書きたい!と思いつつ、今日はここまでにしますが、この自伝まだ途中なので、また報告記事を書きたいと思います!最後に、開始数ページで飛び出したトランプの名言を。
楽しくなければ、仕事などする価値はない。
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