突然ですが、私の勤めている学校では、教室に燃えないゴミを捨てるゴミ箱がありません。あるのは、(片手で簡単に持てるような)小さな燃えるゴミのゴミ箱だけ。
前々から思っているのですが、これ、よくわからない学校のルールなんですよね。学校というのは極めてこういうルールが多い。説明不可能というか、学校としての説明はできても生徒たちとの合意はなく、「押しつけ感」のあるルールだと感じています。
こういうルールに対し、ただの愚痴で終わらせるのではなく、建設的な議論と提案にもっていくホームルームが出来ればいいといつも思っています(思っているだけではダメなのだが)。
ので、その練習として
◯授業の進行と同じようにブログを書いてみる
この状況から、「質問づくり」をしてみましょう。
質問づくりについては、私が今年度ある授業で導入している授業手法です。参考文献も含めて、こちらの記事をご参照ください。
ここからは、実際に質問づくりの授業で行っているプロセスで記事を書いてみたいと思います。まず、
①最初に説明した教室のゴミ箱の状況(「質問の焦点」と呼びます)から、各自で質問づくり
・なぜ燃えないゴミを捨ててはいけないのか?
・なぜ燃えるゴミを捨てるのは許されるのか?
・教室外に燃えないゴミを捨てる場所はないのか?
・燃えないゴミを持ち帰る教育的効果は何か?
・このルールによるメリット/デメリットは何か?
などが挙がるでしょうか。とにかくアイディアを発散させます。どんな質問もOKです。教員が発散思考を楽しんで行うことが重要です。ついつい、生徒の無茶な発言に、否定的なことを考えてしまいますが、それはもったいない!ここで思考に制限をかけてしまってはいけません。
ふせんを使うとなお発散が促されるでしょう。
② ①で作った質問をグループで共有
クラスの形態によりますが、4、5人がいいでしょう。5人になると、1人1人に役割を与えることが難しくなるので、4人がベストかなと経験則で感じています。
すると、自分だけでは出せなかった質問が出てくるはずです。例えば、
・先生はゴミをどうしているのか?
・持ち帰らずに駅で捨てたりするのはよいのか?
・他の学校はどうなっているのか?
・お昼の購買で買うパンのビニールはどうすればよいのか?
などなど。これを出し合って、
③重要だと思う質問を3つずつグループで選択
できれば、その理由とあわせて全体で共有するのが望ましいです。
出てきた質問を教員が整理し、リスト化するなどして生徒に共有しても良いです。その質問リストをもとに授業・議論を展開します。
生徒たちが自分たちで出した問いに、自分たちで答えられるようになるのが1つのゴールです。
とは言っても、結局ビニールごみを捨てられないのはよくわかりません。明日ベテランの先生に聞いてみよう(笑)
きっと、「学校の活動で出た必要最低限のごみ以外は捨ててはいけない」というルールによるものですが、実際多くの先生が「ある程度仕方ないよな」と思う物は許容してしまっています。
そのあたりは学校のルールは厳格なくせに、教員の裁量一つでどうとでもなってしまう、ダブルスタンダードが生じます。
ダブルスタンダードってきわめて大人の政治的な行いで、決して教育的ではないと思うのですが、どうなんでしょうか。
そうするくらいなら、2つゴミ箱を置けばいいのに。。。と思ってしまいます。ゴミが減らなかった京都市だって、街にゴミ箱をたくさん置くことできれいな町並みを作っていますよね。(これって詭弁?)
教室のゴミ、小学校なんかではどうしてたっけ・・・?
皆さんのご経験でもよいので、お教え頂けると嬉しいです!