「質問づくり」の授業実践報告です!
前回記事の続編です!遅くなってしまいました!
今日は、「質問の焦点」を設定・提示した後のプロセスについてまとめます。
【前回記事はこちら】
◯質問の焦点を設定・提示したあとは!
②単純な四つのルールが紹介される。
・できるだけたくさんの質問を出す
・質問について話し合ったり、評価したり、答えたりしない
・発言の通りに質問を書き出す
・意見や主張は疑問文に直す
③生徒たちが質問をつくり出す。
というプロセスに入ります。
ここで一つ確認ですが、年度初めのガイダンスで
□質問づくりの意義
□4つのルールの内容と効果
については説明しつつ、生徒と一緒に考えています。
ここで大切なことが3つ!
①教員が「質問づくり」の大切さを強調する!
教員が「重要」と思っていないと、生徒には伝わります(笑)
教員がまずこの授業の価値やねらいを理解し、熱意をもって働きかけたいです。
それは目に見える情熱、というよりは
質問づくりの意義について、自分が実感として持っているもの、を生徒に訴えかけて共有する、というイメージです。
例えば、私なら大学の指導教官に"Good reseach has good research QUESTIONS!"と言い続けられたこと、また、民間企業の時に「問い」を立てることの重要性を学んだエピソードなどを話しています。
たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」
書籍にも、その重要性について言及したページがあります。P.ドラッカーなんかが引用されていましたね。
「マネジメントの問題は、正しい答えを見つけられないことではなく、正しい問いを立てられないことだ」
あたりが私は好きです。
②4つのルールは実践しながら意識させる!
実際に質問をつくるプロセスでは、ルールから外れて盛り上がっていたりするグループがあれば「ルールを意識して〜」と全体に呼びかける程度の働きかけしかしていません。
(ここをもっと厳密にやるべき、なのかもしれませんが)
教条的にルールと効果だけ教えるよりかは、一旦やってみながら感じる方がよい、というのは今の感覚です。
「ルールを意識して〜」という呼びかけで生徒は気づいてくれます。
そのあたりも、生徒を信じてやってみることです。私も半信半疑でしたが、意外に生徒は楽しんでくれます。貫いていけば、価値をわかってくれます。
③いきなりグループではなく、まず個人で質問をつくらせてもよい!
これは私の実践から自分でアレンジしていることなのですが、いきなりグループにすると、少なからず生徒の中に「甘え」が出ます。
「質問を作れそうな子」に頼ってしまうのです。
そのあたりの「できる・できない」観にとらわれているのは生徒だったりするので、その枠をとっぱらってやることが重要です。
だから、まずなんでもいいから個人で出してごらん、と時間を取るのです。
その質問の数をほめます。たくさん出すということが大切です。
そうすると、「ええ〜できないし」と言っていた子が4つ、5つとかけるようになってきます。試してみてください。
その上でグループにすると、より質問の数が増え、観点も増える気がしています。
また字数が多くなってしまいましたが、③〜もまた書きます!
【続編を書きました!】