やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

授業が劇的に変わる「質問づくり(QFT)」実践まとめ②〜4つのルールでいざ質問づくり!〜

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「質問づくり」の授業実践報告です!

前回記事の続編です!遅くなってしまいました!

今日は、「質問の焦点」を設定・提示した後のプロセスについてまとめます。

【前回記事はこちら】

yacchaesensei.hatenablog.com

 

◯質問の焦点を設定・提示したあとは!

②単純な四つのルールが紹介される。

 ・できるだけたくさんの質問を出す

 ・質問について話し合ったり、評価したり、答えたりしない

 ・発言の通りに質問を書き出す

 ・意見や主張は疑問文に直す

③生徒たちが質問をつくり出す。

というプロセスに入ります。

ここで一つ確認ですが、年度初めのガイダンスで

□質問づくりの意義

□4つのルールの内容と効果

については説明しつつ、生徒と一緒に考えています。

 

ここで大切なことが3つ!

①教員が「質問づくり」の大切さを強調する!

教員が「重要」と思っていないと、生徒には伝わります(笑)

教員がまずこの授業の価値やねらいを理解し、熱意をもって働きかけたいです。

それは目に見える情熱、というよりは

質問づくりの意義について、自分が実感として持っているもの、を生徒に訴えかけて共有する、というイメージです。

例えば、私なら大学の指導教官に"Good reseach has good research QUESTIONS!"と言い続けられたこと、また、民間企業の時に「問い」を立てることの重要性を学んだエピソードなどを話しています。

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

書籍にも、その重要性について言及したページがあります。P.ドラッカーなんかが引用されていましたね。

「マネジメントの問題は、正しい答えを見つけられないことではなく、正しい問いを立てられないことだ」

あたりが私は好きです。

 

②4つのルールは実践しながら意識させる!

実際に質問をつくるプロセスでは、ルールから外れて盛り上がっていたりするグループがあれば「ルールを意識して〜」と全体に呼びかける程度の働きかけしかしていません。

(ここをもっと厳密にやるべき、なのかもしれませんが)

教条的にルールと効果だけ教えるよりかは、一旦やってみながら感じる方がよい、というのは今の感覚です。

「ルールを意識して〜」という呼びかけで生徒は気づいてくれます。

そのあたりも、生徒を信じてやってみることです。私も半信半疑でしたが、意外に生徒は楽しんでくれます。貫いていけば、価値をわかってくれます。

 

③いきなりグループではなく、まず個人で質問をつくらせてもよい!

これは私の実践から自分でアレンジしていることなのですが、いきなりグループにすると、少なからず生徒の中に「甘え」が出ます

「質問を作れそうな子」に頼ってしまうのです。

そのあたりの「できる・できない」観にとらわれているのは生徒だったりするので、その枠をとっぱらってやることが重要です。

だから、まずなんでもいいから個人で出してごらん、と時間を取るのです。

その質問の数をほめます。たくさん出すということが大切です。

そうすると、「ええ〜できないし」と言っていた子が4つ、5つとかけるようになってきます。試してみてください。

その上でグループにすると、より質問の数が増え、観点も増える気がしています。

 

また字数が多くなってしまいましたが、③〜もまた書きます!

【続編を書きました!】 

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