解散総選挙。ちょうど授業で高3生を対象にして模擬投票などやっていただけに、タイムリーといえばタイムリーだ。しかし、
何もしなければ18歳の投票率は間違いなく低下する
その理由はずばり、
高3生対象の河合塾全統マーク模試があるからだ。
その受験者数が去年の数字で32.1万人。センター試験の総受験者に占める浪人生の割合を加味したとしても約27~30万人は現役生がいるだろう。
都道府県によって多少の実施日のずれはあるが、多くの都道府県で10/22実施だった。※沖縄県などは10/22に記述模試を実施するようだった。
また、駿台でも4国立大の実戦模試がある…
4つ合わせて少なく見積もっても約2万人くらいの受験者になるのだろうか。相当多く見積もって半分が浪人生だったとしても、1万人の現役生がいる。
※代ゼミ、東進は10/22(日)に高3・既卒生対象の模試実施はなし。驚いたのは、代ゼミはもはやマーク模試からも撤退し、個別大模試のみになってるんですね…
つまり、投票日に模試を受けている高3生が約28~31万人いて、その中で選挙権をもつ(投票日の翌日10/23までに18歳になる)高3生はおよそ15万人となる。
18歳の有権者数は、約60万人
母数である18歳の人口は約120万人。関連ソースは以下の2つ。
・18歳人口が大幅に減ってしまう2018年問題!教育現場にはどんな影響が?|スタディサプリ中学講座
・内閣府調査「18歳人口と高等教育機関への進学率等の推移」http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon5/1kai/siryo6-2-7.pdf
その中で選挙権があるのは、投票日の翌日10/23までに18歳になる人だ。
単純に高3生の半分くらいがそれに該当すると考えれば、
18歳人口だけで、約60万人余りの有権者がいることになる。
ということは?
60万人の18歳有権者のうち、15万人が模試を受けているのだ。
前回2016年の参院選の18歳投票率は、51.17%。つまり約30万人が投票に行ったことになる。これを超えるとなると、60-15=45万人のうち、25万人近くの高3生が投票にいくことを期待しなければならない。
が、どうだろう。ある意味、各校の”主権者教育”が試されるのだろうか。
確かに模試当日の朝や、終了後に投票所に行くことも可能だ。親の送り迎えがあるならば、ついでに行ってみる、というのもありかもしれない。
また、期日前投票を促すことも可能だ。(というかこれしかないだろう)
やっぱり、時期的に受験生への負担は重い。10月は毎週模試みたいなものだ。
が、選挙ってそういうもの、僕たちの都合でやってこない、ということを知るためには、よいのかもしれない。
ちなみにセンター試験における高3生の実受験者数は約47.5万人。
この卒業見込者に、高卒認定試験合格者や高専卒業者を足すとそれくらいになる。
模試を受けていない高3生が意外に多いということだろうか。あとは記念受験。
おわりに
昨日の首相記者会見と夜のNHK首相生出演を見て備忘録的に書いたものもせっかくだから載せておこう。夜のNHKニュースの質疑応答は、記者クラブよりもよっぽど内容があったように思う。
【首相会見まとめ1】
— やっちゃえ先生 (@Yacchaee) 2017年9月25日
アベノミクス続行、成果強調
高等教育・幼児教育無償化へ
介護人材の受け皿づくり
消費増税分1/5を社会保障充実、4/5を借金の返済予定も、これを子育てへの投資と社会保障へ。
財政健全化は2020年はPB黒字化は困難。目標は堅持。#安倍首相 pic.twitter.com/mrfOqtlseS
【首相会見まとめ2】
— やっちゃえ先生 (@Yacchaee) 2017年9月25日
28日衆議院解散「国難突破解散」
税の使い道の信を問う意義強調
北朝鮮の脅しに屈せず圧力強化
「対話のための対話は意味がない」
森友・加計問題にも丁寧に説明済
最大の課題である少子高齢化への対策急務、待った無し
改憲、9条については言及なし#安倍首相 pic.twitter.com/mMpIAcvk7F
【首相会見まとめ3】
— やっちゃえ先生 (@Yacchaee) 2017年9月25日
小池都知事とは基本理念は同じ。
衆議院選挙は政権選択の選挙。
勝敗ラインは与党で過半数。
定数11議席削減により自公で233議席以上。
社会保障改革の財源は消費増税メインに。企業への徴収は名言せず。 pic.twitter.com/6YYb0aHOZe
そして、夜のニュースでは質問に対してこう答えていた。
記者会見では言ってなかったけど、間違いなく”憲法改正”は争点だ。
民進党との社会保障政策との違いは?
— やっちゃえ先生 (@Yacchaee) 2017年9月25日
「消費税の使い道の全額を子育て支援に使っていく、とおっしゃっているのではないか。私たちは財政健全化の観点からバランスをとりながら対応していきたい」#安倍首相 #nhk
憲法はどうなる?
— やっちゃえ先生 (@Yacchaee) 2017年9月25日
「今度の選挙においては党の考え方を示していくことになる。北朝鮮がこういう状況の中で、最前線で頑張る自衛隊がいる。朝日新聞の調査で憲法学者の7割が憲法違反、と言っている。私たちの世代で解決しなければならない。自衛隊を明記する方向で進んでいく」#安倍首相 #nhk