やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

今こそ生徒と一緒に読みたい「自由の女神の台座に書かれた詩」〜トランプさん読んでますか〜

Statue of Liberty Close Up

移民の数、約5000万人。3億を占める人口の約15%。

今まで受け入れてきた移民の数は世界最多のアメリカ

移民によってできたアメリカが、移民で揺れています。

www.cnn.co.jp

 

◯トランプ×移民

このブログでも何度も取り上げてきたトランプ氏。イスラム圏7カ国からの入国禁止を決めた大統領令をみてびっくりしたのは私だけではないでしょう。加えて、

難民受け入れ120日間凍結

シリア難民は無期限受け入れ停止

も決定されました。

この期間限定の大統領令のあと、新たな入国ルールを作るのだと思われますが、おそらく今よりも厳しいルールになるだろう、とのこと。

 

大統領令は法的拘束力があるものです。

これに反対し「合法的と確信できない」と述べたイェーツ司法長官を解任してしまいました。

www.cnn.co.jp

◯トランプさんに読んでほしい自由の女神の台座の詩

(日本語訳)

疲れ果て、
貧しさにあえぎ、
自由の息吹を求める群衆を、
私に与えたまえ。

人生の高波に揉まれ、拒まれ続ける哀れな人々を。

戻る祖国なく、
動乱に弄ばれた人々を、
私のもとに送りたまえ。

私は希望の灯を掲げて照らそう、
自由の国はここなのだのだと。

世界遺産「自由の女神」に刻まれた、心に残る名詩 | TABIZINE~人生に旅心を~

【追記】青山 沙羅さんの素敵な訳文です。訳文引用の掲載が抜けており失礼致しました。

 

(原文)

Give me your tired,
your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these,
the homeless,
tempest-tossed to me,
I lift my lamp beside the golden door!” 

((The New Colossus--full text - Statue Of Liberty National Monument (U.S. National Park Service)))

この詩こそ、アメリカが、アメリカたる所以だと思います。

でも残念ながら、これをトランプ氏が読んでも、「ぬかにくぎ」でしょう。

「移民の価値?そんなことは分かってる、おれが出した大統領令は、「テロ対策」で移民排斥ではないんだから!わかってんだよ!

と言われるのがオチですかね。。。

 

◯ではどうしたらいいのか?〜カギを握る3者〜

すでにスターバックスなど民間企業が大統領令に反対する活動・声明を出しています。

トランプ御用達のTwitter社のツイートは皮肉ですよね。

(Twitter社は全ての地域の移民で成り立っている。私たちはいつも彼らとともにいる。)

そうした人々の動きに加えてカギを握ると思われるステークホルダーを考えてみました。

①裁判所

この大統領令をめぐり、ワシントン州のファーガソン司法長官が違憲訴訟を起こすと表明。司直の手で判断を示せるかどうか。これが唯一法的な対抗策かもしれません。

 

②議会(というか共和党)

の自力と良心が問われますね。日本だと公明党のような役割を、共和党が多数を占める議会が果たせるか。ただ、「共和党が壁建設のための予算を通さないか?」と言われると、期待しにくいですよね‥。

大統領令に反対する法案を可決しても、結局大統領の拒否権が発動して実行力のないものになることが目に見えます。イタチごっこです。

 

③トランプ氏の取り巻き

詳細は割愛しますが、こういった政策に強い影響力をもつ

国防長官マティス氏

国務長官ティラーソン氏

司法長官セッションズ氏

の3名がカギを握るでしょう。が、結局自分に従わない人は解任しちゃうような状況なので、現状、「Yesマン」になるしかない状態です。これも期待薄。

 

◯おわりに

トランプ氏自身が移民のルーツをもつこと等をまとめたこちらの記事は全体の中でもかなりのアクセスを頂きました。(ありがとうございます!)

そこでも言及しましたが、トランプ氏自身が移民であることを公然と隠さずにいます。

彼は今回の大統領令も「移民排斥」ではなく、「テロ対策」だとして譲らない。どこまで本気でどこまで分かっているのか読めない彼の政権運営はまだまだ続きそうです。。。。

「テロ対策」が逆にイスラム国の反米意識を強め、団結力は高まる結果にならないことを願うばかりです。。。

yacchaesensei.hatenablog.com

不動産屋の店長が教員に教えてくれた「プロ」になるために必要な5つのこと

f:id:Yacchae:20170130182723p:plain

◯働きながら引っ越しをする難しさ…

入試業務のある繁忙期に自分で自分の首を絞めているのですが、そろそろ引っ越しをする予定です。貴重な休みを、物件探しに費やすのは相当痛いのですが、仕方ない。

企業から教員に転職した時も、働きながら遠方への転居でした。

そのときは、

人生一度きりなので、いろいろやってみよう!今は色々経験しよう!」という信条を持っているので、、ハイエース(下の車種)を借りて自分で荷造り・運搬等をして分かったことは、

Jamaica-Toyota Hiace

プロってすごい!!(引越しを1人でやると筋肉はつくが、二度とやりたくない)ということ。

当たり前ですが、洗濯機ひとつ運ぶのにも、1人だと相当しんどかったのです。

別の機会に引っ越ししたときは業者さんにお願いしたのですが、本箱一つ運ぶのにも、足元の段差や、周りとの距離感を把握しつつ手早く運んでいくプロの仕事に私は思わず唸りました。

※ちなみに、洗濯機等の重い物を1人で運ぶ際は、腰ベルトも使って三点で支えて運ぶのがベストという結論に至りましたので機会がある人は試してみて下さい。

そして今回私が「プロ」を感じたのが、

不動産屋の店長さんの対応です。

5つにまとめてみます。

 

①質問から引き出す

この繁忙期に予約をしないで来店した私(ごめんなさい)に対しても全く動じることなく、的確に条件からオススメの物件を提示して下さいます。(当たり前といえば、当たり前か?)

教員の場合はどんなときも、どんなにちっぽけに見える生徒の話でも質問から丁寧に引き出すことが大切だと再認識しました。面談のそもそもの目的は「解決」ではなく、「共感」と言うのに似ているでしょうか。(これも当たり前ですかね。)

 

②圧倒的な情報量

やはり店長さんですから、ご担当エリアの物件情報に非常に精通されていて、

13 Mile Floor Plan

こういう間取り図を見せるだけでなく、かつて訪問したときの様子や、最近その物件に行った周りの社員さんから情報を引き出し、リアルな状態を話してくれました。

教員の場合は、進路指導でも同じことが言えるかもしれません。やはり、その大学・高校にどれだけ精通し、リアルな声を知っているかは、進路指導を任される立場として大きな要素です。受験指導における過去問研究もしかりですね。

 

③相手への言葉遣い

先の話の続きで、「リアルな状態」を私に伝える時に店長さんは、「自分が過去に担当してその物件に住んでいる(た)方の声」をストックしていました。

それだけでもプロなのですが、さらに言葉遣いもかっこよかった。

以前訪れた不動産屋さんの新人営業マンの方との違い(ごめんね)はこんな感じ。

店長「お手伝いさせて頂いた方」

新人「紹介した方」

satoshi close-up

細かい所かもしれませんが、この言葉の選択はプロだなあと思いました。

教員の言葉遣いは大変重要です。生徒はよく聞いていて、家庭で「◯◯先生の言葉遣いが汚い」「◯◯先生にこんな言い方された」ということも筒抜けです。

私は普段「この生徒たちの保護者の方々が今いても同じ授業ができるか」という基準を大切にしていますが、発言・コミュニケーションなくして成り立たない仕事なだけに、軽率な発言には気をつけなければいけません。

 

④お部屋への言葉遣い

これは感じ方が分かれるかもしれませんが、

店長「コンパクト」

新人「せまめ」「悪い」

もし大家さんが下の言葉を聞いたら,その人に自分の物件のセールスを任せたくなくなるでしょう。たかがそれくらい、ですが、されどそれくらいだと感じました。

本音を言わないのとは違うので、そこをはき違えないのが大切ですね。

 

⑤物件の出し方

①の内容と関連しますが、物件提示の仕方が、

店長は減らす

新人は増やす

でした。具体的に言えば、

店長「勝手ながらオススメの物件をいくつか出してみますので、なんとなく比べてみて頂けますか?」

新人「広さと駅近どっちなんですか?じゃあこれなんかどうですか?」

という違いです。あまり情報を与えすぎても、相手にとって「それが本当に益になるか」や「今がそれに適したタイミングか」わかりません。これを見極めるのは教員として超重要と思っています。

教員は「声かけ」1つのタイミングも推し量るような仕事です。

それゆえ、非常に疲れますが、声かけや、指導のタイミングが「ハマった」ときはまた格別の喜びにもなります。損得抜きで何が生徒の益になるか、を考えられるいい仕事だと思います。(だから薄給で社会的地位が低くてストレス大でも求職者が絶えない)

 

「世の中は誰かの仕事でできている」とは有名なCMのキャッチコピーでしたが、

どんな職業にもプロがいて、そこから学ぶのは楽しいと感じた出会いでした!

脳に汗をかく感覚を経験させるにはどうすれば?

f:id:Yacchae:20170127192936p:image

今日は今度特別授業で学校に招く留学生たちとのミーティング。いやー熱かった。帰路でスマホ投稿なので短めに要点を!

 

学校側からは英語科の先生と私。

留学生と事務局側は10人ほど。ほぼ全て英語で会議は久々で、超ドキドキしていたのですが、無事おわりました。

 

非常に優秀な留学生たちに助けられたことがすべてなのですが、初対面の面々との本気のディスカッション。本当に脳に汗をかきました。

 

彼らは忙しい試験中。博士課程に在籍している方もいました。「ゲスト」として招かれて、「で、何すればいいですか?」という態度ではありませんでした。

 

こちらの提案に対して、本気で意見をぶつけ合い、「で、君の提案はなんなんだ?」と留学生同士でもやり合ってくれました。私の勤務校の話で、年にたった1度の会。もちろん生徒のことも何も知らない。

 

なのに、手を抜かないし、妥協しないんですよね。本当に。それでいて楽しんでくれていた。

 

しかも、私たち教員が彼らに合わせすぎて、それでいきましょう!と言うと、「先生、初めの目的を忘れてませんか!?それじゃダメですよ!」とまで言ってくれたのは嬉しかったですね。

 

今日の打ち合わせを経て感じた、「生徒にも体験してほしい学びの感覚」は2つ。

①脳に汗をかく(脳がフル回転して終わった後は脳が糖分や休息を求める感覚をもつ)

 

②妥協点を探る議論ではなく、何がベストかを追求する議論に参加する

 

学校という「場」でも、この価値を実現することができると思うのです。

授業の中でできたら最高です。

 

知らないことを知ることは楽しいことであり、自分ごとで考えることの喜びと意義を知って社会に出てほしい。と願ってしまうのは欲張りな教員の性かもしれません。

 

①は英語だったから、が多分に関係しているのですが、社会科で脳に汗をかかせることだってできるはず。

 

あと、特に①の経験をするとチョコレートの美味しさがより分かります笑

同時通訳さんは本当にすごい!!

入試もあり怒涛の2月前で瀕死ですが、やっぱりいい仕事です。(白目)

あなたはどっちにつく?中国の「未来」を決めた1度きりの選択〜世界史を捉え直す〜

f:id:Yacchae:20190208213454p:plain

歴史。それは、絶え間なく流れる大きな川。
その中のキラキラした一滴を「秘話」と呼びます―*1

時は17世紀。アジアの雄・中国の明に迫り来る終焉の時。

秀吉の朝鮮出兵。軍隊の反乱。政治腐敗。

戦費はかさみ、そのしわ寄せが民衆に。

民の心を失った時、それは中国の王朝が交替する時。

南からは反乱軍が破竹の勢いで明の首都に迫る。

北からもこの機を逃すまいと異民族の軍が押し寄せる。

北の防備を任された明の名将に入った首都陥落の知らせ。

名将は二者択一の決断を迫られます。

「もう戻るべき国はない。反乱軍につくべきか、異民族軍につくべきか。」

名将はついに決断を下します。その決断とは…!?

*1:歴史秘話ヒストリア - NHK

続きを読む

未婚の私に結婚した先輩の一言が刺さった

f:id:Yacchae:20170123200848p:plain

職場に約30歳の男性の先輩がいます。優しくて真面目で素敵な先輩です。

当然素敵な先輩には当時から恋人がおり、先日(と言ってもかなり前だけど)めでたくご結婚されました。最近、第一子が生まれ、さらに幸せそうな毎日を過ごされています。

その先輩の一言が刺さった話。

 

◯20代男性にとっての結婚

結婚式に呼んでもらえることもぐっと増えてきた20代後半。

同年代の特に女性に押し寄せる「周りの友人らが続々と結婚・出産していることへの焦り」を私は感じていません。

こういうと誤解を招きかねないのですが、男性として女性目線でよく言われる30歳〜40歳の「生物学的なリミット」を今後も感じないような気がしています。感じるのかな・・・?

 

「結婚」はいつかしたいし、いつかするものだとは思ってはいても、「今」結婚したい、や、「そろそろ」感をあまり感じません

もちろん、恋人の様子・会話から、恋人がそういう気持ちを持っていること等はわかります。それに刺激されて、「そろそろかな」と思ったりはします。が、(残念ながら)内発的に自分の中からその意思が出てくるわけではないのです。

 

◯そんな私に先輩から一言

そんな阿呆な私は、冒頭で紹介した先輩に聞いてみたのです。

私「先輩、結婚したいって思ったんですか?」(不躾)

先輩「んー結婚したいっていうか、まあそろそろかなって」

私「なるほどー、なんか結婚ってするタイミング本当わかんないですよね、焦りとかないんですよ‥」

先輩「おれもなかったよ笑 特に何歳までに結婚!とか目標もなかったし」

私「そしたらどうやって結婚決めたんですか?」

先輩「この人と一生いるな、って思ったことが大きいかなーー」

私「かっこいいっすね!いやーでも結婚するのに踏み切るタイミング難しそう‥特に何か理由があるわけではないですけど、まだ早いかなって思いませんでした?」

 

(一際大きな声で)

先輩「男の立場で言えば、結婚しない理由なんていくらでもあるんだよ!

 

◯この名言たるや。

すでに結婚されている男性の先輩方からしたら、当たり前なのかもしれません。

結婚「しない」理由なんていくらでもある

年齢、仕事、お金、将来の夢、決めきれない理由なんて大量にわいてくる。だから、結婚しない理由はいくらでも作れるし、見つかると言うのです。

「結婚しない理由」を全て解消して、「結婚する」なんてあり得ない。

と先輩の言葉を解釈しました。

逆に言うと、全てを凌駕する「結婚する理由」も見つからない。 ということでよいのでしょうか。

その先輩の言葉が刺さって以来、「結婚しない」理由を探すことや、「結婚する」理由を探すことにあまり意味はないのだと私は勝手に悟りました。

 

◯じゃあどうやって決めるの?

こればっかりは「タイミング」なんでしょうか?あとは、恋人の意向ですかね何よりも。

職場でも「結婚」の話をなかなかしない昨今。(ですよね?)

「結婚」の先輩方に、「結婚」の話、教えて頂きたい限りです。

ちなみに2016年の結婚に関するデータでは以下のようなニュースがありますが、平均結婚年齢は夫が30.7歳、妻は29.0歳だそうです。

 

news.mynavi.jp

女性も29歳というのはびっくりでしたが、確か女性の初産の平均年齢が33歳、と先輩がおっしゃっていた気もします。

それにしても

結納とか、話を聞くたびに「うおおおおお私には無理。」と思ってしまいますね。いざするとなったら無理も何もないんでしょうが、指輪もそうだし、薄給の教員にお金がいくらあっても足りません。笑 

あ、でも子どもが生まれてパパになった友人をみると、結婚したいと思います。

教員としても、やっぱり家庭があった方が親や子どものことが分かるのだろうとも思うので、いつかは!!!

大企業時代の人事の先輩の忘れられない一言と私のエゴ

Drunk

 先日、昨年の卒業生が訪れて私の元にも足を運んでくれました。嬉しい瞬間です。

その生徒は「高校の先生になりたい」という明確な進路希望があり、現役進学、教員養成課程に在籍しています。

私「大学生活はどう?勉強の方も充実してる?」

生徒「はい、めっちゃ楽しいです!!」

私「それはよかった、どんなこと勉強してるの今は?」

生徒「やっぱり教員養成なんで、教員になるための勉強ですかね〜最近面白かったのは、この前やった「引率の仕方」ですね!」

 

◯引率の仕方…

先ほどの生徒の答えに対し、すぐさま私は「え、どんなこと学ぶのそれ!?」と聞き返し、生徒は意気揚々と学んだことを答えてくれました。

行事の教育的意義や、引率の上で欠かせないことをしっかりと学んだようです。

が、本当にそれでいいのだろうか。

その学びに

私は、生徒に真剣に言いました(おせっかい)

「いや、楽しく学んでるなら本当に何よりなんだけど、

ぶっちゃけて言うと引率の仕方なんて学校によってやり方が違うし、

現場でいくらでも鍛えられるんだから、

せっかく大学に行って教職を目指すなら、自分を豊かにする学びをして、

世界を目一杯広げてほしい。自分という人間を豊かにするために学びなよ!

 

「やりたいこと」すら分からない、はっきりと見えない(私もそうでしたが)高校生がたくさんいる中で、「教員」という明確な目的を持って進学した生徒です。また、素晴らしい人柄です。だからこそ、もどかしかったですね。

生徒は「先生、相変わらずでよかったです笑」と言っていましたが、

「引率の仕方」という方法論に満足してほしくないと強く思ってしまいました。ホントにそう思うのです。

教員として市場価値を高めるためにも、もっと他領域にもかけて、広く、引き出しを増やしてほしい。そのための価値観をつくっていってほしい。と願うばかり。

 

多様な生徒には、多様な教員が必要です。

教員養成学部だけでなく、幅広い学部から教員になれるのが日本の強み。

企業に行った優秀な皆さんには、早く教育界に来てほしいと心から言いたいです。

そう思うのには理由があります。

 

◯大企業時代の人事の先輩の忘れられない一言

教育実習も修了し、教員免許を取得して民間企業を選んだ友人もいます。

かくいう私も最初の進路は民間企業でした。しかも全国的に名が知れた大企業。

しかし、さくっとやめたのでこの教員生活がはじまりました。

 

さくっとやめなければ、企業から抜けられなかったでしょうね。

特に、若手〜30代の昇給曲線・福利厚生・結婚・出産・育児について考えれば考えるほど、大企業の魅力は増すばかりです。

現に、仲の良かった人事の先輩は、

「教員になりたいんだったら早く辞めたほうがいいよ!!これから会社の戦力として間違いなく仕事してくれるだろうけど、逆に最初の志がどっかいくよ。

僕(先輩)もね、志もってたけど、30で結婚して、子どもが出来て、もう辞められないもん。この給料もらっちゃって、守るモノができたら志よりも優先だからね。奥さん仕事してないのもあるけどね。だから、変な話、僕は早く辞めたほうがいいと思ってるよ、人事なのに(笑)」

 

その会社に入る前から持っている「志」があるなら、早く辞めたほうがいい。

というこの人事の言葉は今も刺さっています。

 

人によって境遇は違えど、辞められなくなる前に、社会に貢献する方法として、教員を選ぶ人が増えてほしいと心から願います。

教員は本当に「自分」で勝負しなければいけません。こんなに試されることも背筋が伸びることもないと感じます。

「人が育つ」ことに本気で携わることは、一度の人生をかける価値のある仕事です。

 

現場はおもしろい。ただそれを伝えたいのと教員界の人材の固定化を嘆くエゴ記事でした。失礼しました。