やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年出版の「教育」関連本ベスト5を選んでみた!ー学びをデザインするためにー

今年は業務量がさらに増えたこともあり、ブログのエントリ数も減ってしまいました… が、読書量は90冊程度となんとか最低ラインに乗ったかと。 ※これはいわせんこと岩瀬直樹先生の現職時代(週3冊)にははるか及ばず、もどかしさも残る結果です。 とはいえ、…

読解力低下・デジタルPISAショック!?ーPISA2018の気になる所をまとめてみたー

師走のはじめに、出ましたね。 教育政策に絶大なインパクトを与えると言っても過言ではないPISA。 結果概要がこちら。とりあえず要点はここかと。

研究授業を見学するときに、外してはいけない1つのポイント

久々の更新。11月は圧倒的に残業せざるを得なくなっています。汗 不覚ッ…!!圧倒的多幸感ッ…!!! そんな日々の間隙を縫って出席したとある研究授業。目玉となる授業は40人くらいの見学者が入る盛況っぷりでした。 最近の研究授業といえば

これからの修学旅行・校外学習のカタチを考える ー「恒例の行事」から「選択するツアー」へー

英語外部検定利用入試の延期が決定した11/1以降、教育をめぐるニュースや議論が活発になされている印象を受けます。(教育は誰もが経験した分、語り合い共通了解を紡げる可能性を感じやすい一方、各人の教育経験にかなり依存するので難しさもあります) そん…

【書評】苅谷剛彦/石澤麻子『教え学ぶ技術ー問いをいかに編集するのか』 ー探究学習に誘う効果的なチュートリアルとはー

読み、書き、考える。 このプロセスを通して人は学ぶ。そのコツをいかに教員は教え、生徒は学ぶのか。その技術を「追体験」することで学ぶ1冊。 教員側の視点と、学生側の視点が両方メタレベルで語られることで、how toにとどまらない広がりを持っており、探…

トロッコ問題を教えることの何が問題か?ー扱い方の3つの問題点と、MITのチェックテストを紹介しますー

カウンセラーの授業でトロッコ問題を扱ったことで、不安を覚えた小5,6の生徒のご家庭が学校に申し出た結果、学校が謝罪した、というあのニュース。 ニュースを見た時の感想をまず貼っておきます。 「問題ない」って言い切ると嫌な感じしますね笑 多感な時期…

【書評】『愛』苫野一徳  読み継がれる「愛の書」ここに爆誕。ー哲学の奥義、愛の理念性を抉り出すー

哲学に対する「愛」が伝わる、読み継がれる「愛」の書。 愛の本質をがっちり掴むだけでなく、哲学って答えのない問いをぐるぐる考えるだけの学問ではない、ということを示す良質な1冊です。 著者20年の思索の結論、と帯にもありますが、構想を数年前に伺い、…

授業の計画を立てるときに考えていることー教師のライフヒストリーの影響の自覚ー

もう生徒とは顔を合わせているけれど、今学期の授業計画の最終案を固めています。 2単位の呪縛 「単位数が多い=やりたいことができる」というわけではないですが、生徒にあれこれもがいてもらうためには、時間が必要です。 が、2単位だとどうしても限界があ…

あいちトリエンナーレに行ってきた話。ー現代アートの魅力と「作られた生命」ー

「表現の自由」で何かと話題の、あいちトリエンナーレ2019に行って来ました。 あの展示を見ていない はじめに断っておきますが、私が行ったのは例の展示が中止になった後なので、その展示等を見ておらず、その話には立ちいりません。愛知県が検証委員会を設…

【書評】荻上チキ『いじめを生む教室』ー何問正解できますか?鬼門の秋を迎える前にー

これまでいじめ関連本で新書と言えば、森田先生の中公新書だった。 いじめとは何か―教室の問題、社会の問題 (中公新書) 作者: 森田洋司 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2010/07/01 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 81回 この商品を含むブログ (1…

「新聞の読者投稿を書く」社会科版の授業実践を振り返る②

「読者投稿を書く」授業実践まとめ記事②です! 前回記事をふりかえる 大まかに言及したのは以下の内容でした。 授業の流れ 社会科としてのテーマ設定の工夫 ピアレビューを図書館で行う意味 生徒にとってのインセンティブ www.yacchaesensei.com この記事②で…

【書評】松岡亮二『教育格差ー階層・地域・学歴』は、すべての教育関係者に読まれてほしい。

決してエモーショナルな筆致ではない。 感情移入をいたずらに誘う極端な事例もない。 淡々と、ただ淡々と「すでにある」格差を示し続ける。 高尚な理念も、熱い想いも大事だけれど、その前に必要不可欠な「複雑な現実をありのままに見つめるよ」という言外の…

中日ドラゴンズ、8連勝からの4連敗。ー勝負を分けた堂上・阿部選手のセーフティスクイズ+戦術理解!ー

最近全く書いていなかった野球関連の記事、需要があるかわかりませんが、中日ドラゴンズの野球があまりにふがいなかったのでモヤモヤに任せて書きます。笑 守りでは半速球、攻撃はセーフティスクイズ。

「新聞の読者投稿を書く」社会科版の授業実践を振り返る①

新聞の読者投稿を書く授業を、あすこまさんのブログを先行実践として参考にさせていただき、行なってきました。 askoma.info 気づいたこと、思ったこと、反省点をまとめてみたいと思います。

Google Classroom+スマホで生徒のランダム指名・席替えもラクラク!ー学校でスマホを解禁すべきか?ー

Google Classroomに毎日アクセスしているヘビーユーザーなのですが、素晴らしいアップデートが行われていたのに気づきませんでしたので紹介します。 生徒セレクター機能 なんだか日本語にすると機械的であたたかみのない言葉ですが、 簡単に言えば、生徒の氏…

BYODとスマホゲーム依存と協同学習の授業デザインに悩む

今週1週間は通常授業に加えてグループでのミニプロジェクトの詰めに時間を費やした週でした。 そこでずーっと抱えていたモヤモヤのツイートが流れてしまわないようにまとめておきます(以下引用箇所は自分のツイート) 同じようなことで悩んでいる先生方もい…

教育実習生に大切にしてほしい5つのこと、それってホント?ー生徒との時間・授業づくり・分掌・就活etcー

実習生の指導ですが、今年度もスタンスはほぼ変わりません。 今年は指導教諭として一緒にやらせてもらっています。 今まで書いてきた記事に加えて、今年度特に意識していることを5つにまとめます。

Googleに魂を売った学校教員からみたG Suite for Educationのメリット!ー課題を楽々フィードバック!ー

話題になっていた「Googleに魂を売った高校」ツイート。 もう高校やばい。Googleに魂売ってる。授業で全員にGoogleアカウント作らせ、英語はGoogleスライドでプレゼン作りGoogleドライブに提出、世界史ではGoogleフォームを使って質問を募集、生物では先生が…

「自分の意見を持つこと」よりも大切なことは?ー学校教育・教員が果たすべき役割ー

自分の意見を持つことを授業で重要視することは多いでしょう。 でも、それを強調するよりも大事なことがあると思います。 自分の意見から自由になること 先に結論を提示します。 意見を持つことが悪いわけではない。

【保存版】PBL実践のための基礎スキル講座で得た、授業づくり5つのヒント!ーインストラクショナルデザインの理論ー

GWの前半はBEYOND/Cさんが主催するこちらの講座に参加していました。 PBLを企画し、デザインし、ナビゲートし、学習者に学びとして定着させるまでの一連の流れの中で教授者が必要となるスキルを、体系的・網羅的に身につけることができます。 教育工学などの…

はてなブログProの独自ドメインの更新を忘れ、URLがスパムリストに登録されてしまっていた話 〜デバッグと教育〜

GWも終わりに差し掛かる中、やってしまいました。。 当ブログはGWに独自ドメインとはてなProの更新が同時に訪れる設定になっているのですが、今回は独自ドメインの更新を自動にしておらず有効期限が切れてブログへのアクセスが不可になり、アクセス数がガタ…

「試験で評価」は公平か? ー生徒が好むのはパフォーマンス課題よりテストってホント!?ー

授業びらきで今年度も成績評価の種類と方法を話しました。 【授業びらきで伝えるべきこと】全て話せなくても、4月の授業で触れていけば、その後も繰り返せてじわじわ浸透します!・教員の自己紹介(・アイスブレイク兼ねた生徒同士の自己紹介)・授業内容・…

意味ある進路指導のために!教員必携の1冊!〜対話を促し、面談にも使える〜

進級した生徒たちと持ち上がり2年目のクラス。穏やかな滑り出しができています。 生徒も教員もそわそわしない年度始め(に思えているの)で、2年目も共に過ごせることはありがたいこと。 しかし年度始めというのはこういう状況なのです…

【保存版】2つのPBLの違いとは?ー問題解決型学習・プロジェクト型学習・探究学習ー

PBLという言葉が浸透している教育界ですが、この2つの使い分けは意外となされないまま「PBL」と言われている気がします。 Problem-Based-Learning Project-Based-Learning その違いについて整理してみます。

特別支援学級が「見下される」のはなぜか?

先日このツイートが目に留まりました。 特別支援級という最高の制度に差別と偏見という腐ったハチミツで錆び付かせてしまっているのが日本の教育から個性を奪い去っている。家庭は我が子に特性があっても頑なに支援級を拒み学校は担任で失敗したり経験のない…

2019年1〜3月出版の教育関連オススメ本!ーブログも300記事に到達しましたー

節目の300記事なので、と思って意気込むけれど、変わったことが急にできるわけではないので、2019年1〜3月出版の教育関連オススメ本8冊を一挙に紹介します。 2018年もあるのはお許しください…。ではいきます!

【資料あり】探究学習をデザインするために最も必要なことは?@成城大シンポジウム

昨日、成城大学FD・SDシンポジウムに参加しました。 本日は年度末の仕事を放り投げてこちらへ。立命館宇治中高、札幌新陽高校、成城学園中高の先生方の発表、楽しみです。今の課題は何であれ学びを自校内で交流させること、なんだけど探究講座単体を持つ以上…

協働化・プロジェクト化された学びをどう評価する!?ートムリンソンの教えに従ってみたー

「最後は、評価が1〜5とか、A~Dの成績に「堕する」んでしょ?」 今日の記事の問いを先に提示しておきます。 総括的評価を下す宿命 今年度の学びの協働化+プロジェクト化がついに終了。 最後の総括的評価を行う段階に来ています。 これまでも色々学びの協働…

迷いと限界 ー1人で40人を支援することー

2019年に入り、高校3年生の授業がなくなり、部活もピークではなくなりました。 論文を書いたり、担任させてもらっているクラスのことをもっと丁寧に見たり、授業でも一人ひとりの大福帳をしっかり返信したりできると思っていたのです。 ところが、現実はそう…

5教科の教員が芸術科の授業を見学すべき理由

先日担任しているクラスの芸術の授業を見学し「いやあ、学びが多い!」と実感しました! 限られた授業時間 前提として芸術科は授業時間が少ない。 芸術科目の多くは配当時間も少ないので、週1~2の授業。そこで全員が演奏や製作を行って何か成果を残す指導を…