やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

M-1グランプリ2018の審査の偏りを疑って実験したら妥当だった話ー経済学が教えてくれるよい決め方とは?ー

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M-1グランプリ2018、楽しませて頂きました。

ただ、Twitter等を見ていると、審査の偏りに疑問を覚えるコメントがちらほら。こんな分析記事も書かれていました。

www.buzzfeed.com

私も「基準は明確ではないし、確かに偏ってる」と思ったものの、審査員個人を責めたところで水掛け論。結局「好き嫌いの違い」の域を出ることはなさそうです。

M-1のオフィシャルサイトをみても…

“とにかくおもしろい漫才”

「おもしろい」の基準はないのね(笑)

そこで社会科、特に公民科を担当する教員としては、この問題を個人の嗜好の問題ではなく、「どのような審査がよい審査と言えるか?」という仕組み・ルールの視点から眺めてみると面白いよ!ということを感じずにはいられないのです(笑)

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日本の15歳の協同問題解決力が世界2位ってホント!?ーPISA2015調査と探究の基本形ー

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探究学習の発表会が一区切りしました。

中には、チームで探究することがうまくいかず、個人プレーに走ったり、非協力的・攻撃的な言動を取ってしまう生徒が少なからず存在します。

そのような状況で生徒の自主性に任せて「たまたま」うまくいった、のなら再現性がないよなあ。どうすればいいアドバイスができるか?とモヤモヤ考えていました。

要は「協同する力」を、どのように育めばよいか?ということです。

そんな今日ですが、こんな調査結果をたまたま知ることになって驚きました。

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大学入学共通テストプレテスト雑感(政治・経済編)ー最も正答率が低かった問題は?ー

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センター試験に代わる大学入学共通テストのプレテストです。

昨年の調査では、同センターは各問題の配点を示さなかったが、今回は明示し、全体の正答率は5割を目標に作問したという。

共通テスト試行、2回目を実施 高校生8万人が参加 :日本経済新聞

今回のプレテスト(2回目)は5割ベースの試験だということだけ頭に入れて、先に前回(1回目)の「現代社会」の調査で感じていたことをまとめておきます。

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【書評】なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?ー日野田直彦校長のサーバントリーダーシップに見る管理職像ー

日野田先生の箕面高校改革の物語。あれやこれや奔走する若き校長の話だと思っていました。

サーバント・リーダー

皆さんは校長先生というと、どのようなイメージを持っているでしょうか?

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