やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

「協働的な学び」のために教員が押さえるべきポイントー私の授業「反省」記録ー

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年度末のチームプロジェクト(PJ)を生徒たちが進めています。

個人PJではないので、協働的な学びを実現できるかがカギになります。そこで、教員が何に時間と体力を裂かれるか、という話。

どちらかというと私個人の授業反省に近い記事。

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一人1台の情報端末が授業で必要な理由ースマホではなくタブレット・ノートPCの学びー

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一人1台、タブレットを付与する学校も増えてきています。

海外の学校では個人のノートPCを持ち込み、課題等の提出もすべてオンライン上、というのも当たり前の昨今。

今一度自分の勤務校の環境を踏まえて、「一人1台の端末が必要」という立場で考えをまとめます。

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センター試験2019現代社会を好き勝手に分析・解説する!ー時事問題は○年前まで出題あり!ー

2019年、センター試験の現代社会を好き勝手に解説します。
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今年の現代社会の感想は、

現社は次期学習指導要領で「公共」として全ての高校で必修(倫理・政経は選択)なので、より新テストの意向を反映しようとしていた気がします。リード文も時事問題も現社独特でしたね。

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センター試験2019政経を好き勝手に分析・解説する!ー2019年を象徴するリード文ー

2019年、センター試験の政治・経済を好き勝手に解説します。

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今年の政経の感想は、

国内政治・国内経済・国際政治・国際経済と4分野大きく分かれるとすれば、「国際」分野の出題が増えてる。特に現代の諸問題は知らないとまずいよね、という感じでした。

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【続】「高校教員のインフルエンサーがいない理由ー分断と不在」に頂いた反応まとめ

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先日の記事に対して反応をくださった方々、ありがとうございます。

個人的に流れてしまうのが惜しいのでまとめさせて頂きます。

www.yacchaesensei.com

その前に、今思っていることもまとめさせてください。

反応を拝見して

伝えたいのは、この記事自体を書いた理由。それは、

「高校教員」が自明視している「高校での教育」という足元・土台を、

自分たち(高校教員)で見つめ直さなければ、知らないうちに足元から瓦解していくんじゃないか?と思ったから。

産業化時代からの脱却、高校教育の多様化はもう起き始めていると思います。

  • 既存の高校に一石を投じる存在(N高が象徴的?)
  • 少子化と逆行する中高一貫校・中等教育学校の増加
  • 職業教育校の充実(ドイツのような?)

だからこそ、「高校教育」という足場を問い直そうよ、という気持ちでした。

今一度思うので、強調しました。

皆様からの反応 

➡️一連のツイート含め、丁寧に読んでくださってありがたいです。

➡️わかる気がします。 なんなんでしょうね。実際ほっとする感じと、学問へのリスペクト、没入感は強い気がして、それぞれの先生がそれぞれの学問に触れる一面を見るのはとても好きです。

➡️過度な一般化は避けたいですが、おっしゃりたいことは非常にわかる気がします。きらびやかな見た目よりも、地道な裏付けで教育を語れるようになりたいです。

➡️確かにそうですよね。実際私も本当に勉強させてもらっています。

➡️教科を違いをリスペクトしつつ、単位の奪い合いにも、小手先の技術論にもならない、「高校教育」 を語ることはできるし、必要だと思うんです。

➡️こういう仲間の声を、丁寧に高校教員がひろっていきたい。手厚い人も多くないので、心細さはありますよね。

➡️前向きで素敵!SNSで有名になりたいとは思いませんが、実のある発信を続けて自分を相対化し続けたいなと思います。

➡️いつでも、どの学校種でも自分の万能感を感じるシーンがあったら、気をつけていたいです。

➡️中学校の先生方の認識も気になりますね。

➡️こう胸を張って言いたい!!

➡️少なくとも、学校内での対話を本当に丁寧に紡ぎたいです。私はそこが1番の自分の課題です。「対話」が圧力に感じる人ってどうしたらいいんでしょうか。

 

➡️直接この話題に言及されていないけれど、示唆的な気がしたので。

おわりに

なぜか「自分(の学校/教科)は大丈夫だ」と思ってしまうのが人間だけれど、生徒がいなければ教育も何もないのです。

私立の生徒募集も、増えるのはゆっくり、減るのは一瞬です。

足元を、地道な対話を通してかためていく、かためなおすこと。