やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

【書評】『教師の勝算』学習科学の知見が詰まった良書! 〜あなたの学習観を再形成し、教育格差を問い直す〜

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再読して改めていい本だと感じたので広く読まれることを願ってます!

  • ざっくりいうと…
  • 本書の核となるコンセプト
  • 学習科学を扱わない「教職」
  • 系統性が強い「教職」のあり方
  • 「記憶は思考の残渣である」
  • 家庭に依存する「思考力」
  • 具体的に教員ができること
  • 謎が残る「装丁」と「邦題」
  • おわりに

ざっくりいうと…

概要をなんとなく書いておくと、認知心理学者である著者によって、家庭・教育現場で踏まえるべき9つの認知科学の原理が指摘されます。

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ICTを活用してレポート課題をつくる・評価するときに大切なこと① 〜学習者目線を意識して〜

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オンラインから学校再開へ。怒涛の1ヶ月でした。ようやく今学期の終わりが見えてきました…。

書きたいことは色々ありますが、5月頭に課していたレポート課題とそのフィードバックについて。

オンライン授業期間に告知した課題のため、フルオンラインでも学習を進められるようにICTを活用してきました。

色々な問題点がありましたが、3つほどの打開策を紹介します。

  • 問題1:紙の書籍にアクセスできない!
  • 打開策1:自宅で閲覧できる資料を増やす
  • オンライン大学院を経験して
  • 実際に有効に使われたか?
  • 問題点2:どんな作品を目指せばいいかわからない
  • 打開策2の1:アンカー作品を掲載する
  • 打開策2の2:FAQを掲載する
  • 問題点3:モチベーションの喚起が難しい
  • 打開策3:ピアレビューで学び合う
  • おわりに

まず、レポート課題を課す上で悩ましかった点としては、

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ブレンディッド・ラーニングを実現するためのコツ・考え方をまとめてみた ー教員の思考を促す問いと合わせてー

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構想→実装→運用まできたブレンディッド・ラーニング(BL)に基づく授業。実際に運用して気づいたこと、作る側のコツをまとめておきます。

www.yacchaesensei.com

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教科を問わず!学校でブレンディッド・ラーニングを実装する ー反転授業とステーション・ローテーションを使い分けるー

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はじめに

いずれは全学登校を視野に準備せねばなりません。(中長期で学校をオンライン併用にする議論もあるだろうけど一旦置いておく)

ここまで様々な試行錯誤をして来て、場に戻るわけですが、オンライン期間の投資をコロナを「しのぐ」ためのものとして終わらせるのはもったいないですよね。

そこで、withコロナの教育を考える際に、一気に仕組みを変えることはできないけど、オンラインの良いところを取り入れつつ、場・対面の良さも生かすにはどうしたら良いか?という問いに答えてくれるのがブレンティッド・ラーニング(BL)だと思います。

今日はその実装の結果報告と、今後のプランについてまとめます。

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学校再開後のブレンディッド・ラーニングを構想する ー多人数の授業をいかに運営するか?ー

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6月の段階的な学校再開に向けて動き出しています。

クラス単位の比較的人数の多い授業をいかに安全に、かつ学びの質を高めて展開するか、という問いを突きつけられているわけですが、そのヒントが満載の1冊がこれ。

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Google Jamboardを使ってオンラインでの協働を促そう! 〜Classroomとも相性◎の便利ツール〜

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オンライン授業を初めておよそ1.5ヶ月。ある程度経験値もたまり、なんとか軌道に乗ってきたものの、今度は学校再開を見据えて動き出しています。

色々と書きたいことはありますが、学校再開後は多くの活動が「オンラインで行うか?」という検討の俎上にさらされるはず。

そのときに使えるであろうツールとしてGoogle Jamboard、通称「ジャムボード」の可能性を感じています。

Google Jamboardとは?

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