オンライン授業を初めておよそ1.5ヶ月。ある程度経験値もたまり、なんとか軌道に乗ってきたものの、今度は学校再開を見据えて動き出しています。
色々と書きたいことはありますが、学校再開後は多くの活動が「オンラインで行うか?」という検討の俎上にさらされるはず。
そのときに使えるであろうツールとしてGoogle Jamboard、通称「ジャムボード」の可能性を感じています。
Google Jamboardとは?
簡単に言えば、オンラインで共同編集のできる簡易ホワイトボードでしょうか。
具体的な使い方は英語だけれど、この動画が一番わかりやすかったです。
1年ちょっと前の動画なので、現在はアップデートがあり細かい機能のいくつかは異なりますが、基本的な操作やできることは変わりません。
また、こちらの記事も丁寧に解説されていて参考になります。
今後も使いたいと思う理由
なぜこれを今更紹介しているかと言うと、実際の場で「ふせん」を使ったワークを行うときの課題を結構解決してくれるから。
- 終わった後のふせんの片付けが発生する
- 作ったものを保管して続きから始めることが難しい
- 手元にあるふせんの枚数に思考が縛られる
- 何枚でもいいよ、といっても手元の枚数・色に依存する
- 特に色によって書くことを変える場合のWSでは、色ふせんを人数で分けるので1人あたりの枚数が少なくなりがち
- 場でホワイトボードを使い、文字を書くとどうしても「反対方向」から眺める必要のある人がおり、見やすさが異なる(ジャムボードだと全員が同じ方向から、見やすい状態で画面を見ているからその差がない)
- 手元に必ずしもマーカーがあるわけではない(グループ全員分同じ色のマーカーが用意されているとは限らない)
皆さんも、同じような課題を抱えていらっしゃいませんか?
こうした、構造上仕方ないけれど気になる点を、ジャムボードは解決してくれます!
ちなみに、スマホでの操作性はPCには劣りますが、機能がシンプルなのでそれなりに使えることも魅力の1つです。
具体的な使い方:①協働作業
- 場だけでなく、オンライン上で協働作業をしたい
- でもMiroなどの専用ツールを導入するのはハードルが高い
- 他のツールで通話しながら皆で使えるツールが欲しい
そういう場合にはうってつけだと思います。
特に、Gsuiteに加入している、Google Classroomを使っている、場合はさらに利便性がUPしますね。
私の授業では、グループプロジェクトを行う際、関心共有・テーマ設定や資料置き場などでGoogleドキュメントを使っていましたが、より視覚的なツールの必要性が高まり、ジャムボードを使っています。
具体的な使い方:②個人課題
- 1枚に全て収めたい
- 文字を使ったスライドより視覚的な機能を多く使いたい
- できることはシンプルでOK
という状況ならば、個人作業にも使えるツールです。
例えば、このコロナによる休校で、生徒同士、教員とも関係性が全くない状態でのオンライン授業を行わねばならなくなったことから、「自己紹介をジャムボード1枚で書いて提出!」という課題を出している先生もいました。
実際に作ったボードは1枚ずつPDFあるいは画像ファイルにすることができるので、作った作品をカラー印刷して展示することも可能です。
1つのジャムボードに20枚まで入るので、20人程度のクラスであれば、1ボードに全員分の自己紹介が並ぶことになります。
非常にカラフルで、個性的な作品が多く、文字情報に依存しがちな普通科高校の学びに是非取り入れたいツールです。
今に始まった事ではありませんが、生徒の日常は、YoutubeやInstagramなどの動画、イラスト、絵、写真であふれています。
学校も、そうした生徒の日常と親和性の高いツールを取り入れることによって、生徒が学びを現実とのつながるものとして捉えやすくなるのではないでしょうか。
おわりに
RemoやMiroも素晴らしいプラットフォームになると思いますが、そこまで投資できない、という場合は本当にうってつけだと思います。
直感性の高い操作、Google ユーザーであれば誰でも使えるハードルの低さ、学校再開しても常に頭の中において組み合わせたいツールです。
Classroomとの相性も当然ながら◎、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、と並列で語ることができるツールですね。
関連するオンライン関連の記事ですが、これらの記事で考えたことも、結局学校再開後、同じように意識していかなければならないテーマかと。