やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

【続】「高校教員のインフルエンサーがいない理由ー分断と不在」に頂いた反応まとめ

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先日の記事に対して反応をくださった方々、ありがとうございます。

個人的に流れてしまうのが惜しいのでまとめさせて頂きます。

www.yacchaesensei.com

その前に、今思っていることもまとめさせてください。

反応を拝見して

伝えたいのは、この記事自体を書いた理由。それは、

「高校教員」が自明視している「高校での教育」という足元・土台を、

自分たち(高校教員)で見つめ直さなければ、知らないうちに足元から瓦解していくんじゃないか?と思ったから。

産業化時代からの脱却、高校教育の多様化はもう起き始めていると思います。

  • 既存の高校に一石を投じる存在(N高が象徴的?)
  • 少子化と逆行する中高一貫校・中等教育学校の増加
  • 職業教育校の充実(ドイツのような?)

だからこそ、「高校教育」という足場を問い直そうよ、という気持ちでした。

今一度思うので、強調しました。

皆様からの反応 

➡️一連のツイート含め、丁寧に読んでくださってありがたいです。

➡️わかる気がします。 なんなんでしょうね。実際ほっとする感じと、学問へのリスペクト、没入感は強い気がして、それぞれの先生がそれぞれの学問に触れる一面を見るのはとても好きです。

➡️過度な一般化は避けたいですが、おっしゃりたいことは非常にわかる気がします。きらびやかな見た目よりも、地道な裏付けで教育を語れるようになりたいです。

➡️確かにそうですよね。実際私も本当に勉強させてもらっています。

➡️教科を違いをリスペクトしつつ、単位の奪い合いにも、小手先の技術論にもならない、「高校教育」 を語ることはできるし、必要だと思うんです。

➡️こういう仲間の声を、丁寧に高校教員がひろっていきたい。手厚い人も多くないので、心細さはありますよね。

➡️前向きで素敵!SNSで有名になりたいとは思いませんが、実のある発信を続けて自分を相対化し続けたいなと思います。

➡️いつでも、どの学校種でも自分の万能感を感じるシーンがあったら、気をつけていたいです。

➡️中学校の先生方の認識も気になりますね。

➡️こう胸を張って言いたい!!

➡️少なくとも、学校内での対話を本当に丁寧に紡ぎたいです。私はそこが1番の自分の課題です。「対話」が圧力に感じる人ってどうしたらいいんでしょうか。

 

➡️直接この話題に言及されていないけれど、示唆的な気がしたので。

おわりに

なぜか「自分(の学校/教科)は大丈夫だ」と思ってしまうのが人間だけれど、生徒がいなければ教育も何もないのです。

私立の生徒募集も、増えるのはゆっくり、減るのは一瞬です。

足元を、地道な対話を通してかためていく、かためなおすこと。

高校教員のインフルエンサーがいない理由 ー分断と不在ー

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なぜ「高校」が必要か?

を諸先生方のTwitterの発信に触れて考えさせられていました。

普段面白い実践を発信し、多くの人を巻き込んでいる先生方をみていても、

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話しすぎることはあっても聴きすぎることはないー生徒指導・進路指導の前にー

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今日の最大のハイライト。聴けていないと反省する。

自分が「進路指導」の経験が少ない状態でできることといえば、話をとことん聞いて、聞きすぎるぐらいまで聞くことだと思う。

聴きすぎることはない

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【書評】一人ひとりをいかす評価 学び方・教え方を問い直すー学校・企業で必要な「隣に座る」評価とは?ー

一人ひとりをいかす評価: 学び方・教え方を問い直す

教員になる前の企業勤務にも感じていたことを少しだけ。

「一人ひとりを生かす」のではなく、「昇進・昇給のための序列化」のための評価であることに、モヤモヤとしつつも学校の現場に来ました。

企業の人事でも

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高校生にオススメしたい新書トップ5!ー学問の面白さ・意義を直球で伝えようー

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通常営業が始まろうとしている中で、この年末年始で生徒は受験に向けて方向性を固める時期(と担任以上に生徒は意識しているようです)

多くの生徒から

  • 「読解力をつけたい」

  • 「小説は読むんだけど小説以外を読んだ方がいいですよね」

  • 「現代文ってどうしたら伸びるの?」

のような質問を受けて、その生徒にオススメするなら…と一人一人考えつつ(大事)、自分が勧めたい新書も明確にあるのでまとめてみます。

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