プロ野球、約4分の1にあたる試合数を消化しました。
私のひいきは中日ですが、どうしてこんなに弱くなってしまったのか…切ないですね。
2000年代の黄金時代を知る中日ファンとしては、近年の弱さは本当に切ないです。
ではなぜ弱いのか、についてです。
「1点しか取れないなら0点に抑えればいい」
これは2000年代の黄金時代を率いた落合監督の言葉。「オレ竜」時代が懐かしい、と思ってしまうのですが、決して落合監督の言葉だから、ではありません。
野球とはそういうスポーツです。
特に、12球団屈指といってもよいくらい、投手有利なナゴヤドームという本拠地球場をもつ中日ドラゴンズ。
やはり守り勝つ野球を基本とするのが、勝つ確率を高めるために必要な方針だと思います。
イニング別失点が教えてくれること
まだそこまで顕著ではありませんが、面白いデータがありました。
これを見てわかるように、中日のイニング別失点は4~8回に多くなっています。先発陣の立ち上がりがいかに優秀かがわかりますね。
ただ、逆に言うと、先発が2・3周り目の打順を迎える4~6回、そして中継ぎにスイッチした7・8回の失点が多いです。
今日は岡田が7回につかまって3点取られて逆転負けですね。本当に痛い。
ドラゴンズ逆転負け!痛すぎる負け! pic.twitter.com/eWs8PQ0LpI
— 山﨑武司 (@tyamasaki7) 2017年5月11日
岡田は日本代表に選ばれましたが、去年のよいときから球速が10~15km/hくらい落ちているのが気になります。まっすぐのキレ勝負できる投手ですが、130km/h前半の直球とスライダーとのコンビネーションだけではやっぱり打たれてしまいますね。
比較すると面白い セリーグ首位の阪神は…
ちなみにこれ、阪神です。
PCで見たので多少レイアウトが異なりますが、データとしては同じ。
得点も失点も初回が最も多い、というのは特徴的ですね。確かに、初めから殴り合いのような試合が多いイメージ。
対照的なのがパリーグ首位の楽天
初回の失点はまだ一度もしたことがない!!!
これはすごいですね。安定して試合に入れるのは強いチームの1つの在り方ですね!(なお阪神)
そして失点は9回が最も多いというデータも面白いです。が、それが負けの原因となった、という試合はそこまで多くないですね。
もう一つすごいなと思うのは、7回の失点の少なさ。中継ぎの安定が光ってますね。
おまけ:5回にすべて集中!西武!
これはこれで特徴的すぎますね!勝っても負けても「5回」が山場!というチームです。
また、序盤の失点は多いですが、中盤以降の失点は少ないです。となると、ライオンズの課題は先発なのでしょう。
中日は浮上できるのか?
投手陣の駒がやはり足りません。役割も決まっていません。
ビシエド・ゲレーロが調子を取り戻し始めている中で、全体で4人の外国人枠をどう使うか。バルデス、ジョーダンも外せないとなると、日本人が中継ぎをしっかり構築しなければいけません。
あるいは、ジョーダンを中継ぎに回し、日本人先発がもう1枚しっかりすればいいのですが、今の好投を続けるジョーダンの配置換えはないでしょう…
その意味では、鈴木翔太、小笠原、そしてドラ1の柳の3人にかかる期待は大きいですね。とにかく彼らを先発としてしっかり育ててほしいです。
1年前に書いた記事。
このときにも、中継ぎ陣の課題について言及していますが、結局変わっていないということです。となれば、やはり監督・コーチ陣スタッフの責任は大きいと感じます。プレーするのは選手ですが、結局役割が固定できていないのです。