やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

内容のないコミュニケーションを最近バカにしていた ~仕事が「できる」の意味~

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今朝、こちらの記事を読んで、目が覚めたというか、ぎくっとしました。心から。

かなりシェアされている様子をみると、「いいね!」と思う人もいれば、私のように自分を省みて「ぎくっとした」人もいるのではないでしょうか。

p-shirokuma.hatenadiary.com

「仕事のできる社会人」でありたい

と思えば思うほど、「内容のない」コミュニケーションに対して、白い眼を向けている自分がいました。特に最近。

新たな職場に移り、「早く認められたい」「早く信頼されたい」という気持ちが大きくなって、

日和や季節についての会話や、女子高生同士のサイダーのような会話

 を避けていたような気がします。

午前中の、最も知的作業に対する集中力の高まる時間に、こういう会話をしながらコーヒーの豆を挽き始める人がいたりすると、「おいおい」と思ってしまっていました。

ときに慰め、絶えず励ます

以前、カウンセリングマインドを学んだときに、先生がおっしゃっていた言葉です。

この言葉は常に心に留めていて学校で過ごしているので、生徒との会話がいくら「サイダー」のようになっても、全く気にも留めず、むしろ必要と思っていました。

しかし、「大人同士で行う仕事」に関して、こういった会話の重要性を忘れていた気がします。

学校現場はときに閉鎖的と揶揄されることもあり、「社会人」として、能率・効率を意識しない教員になってはいけないと思っていました、特に最近(2回目)。

ちなみにカウンセリングマインドに関しては、学校における活用も含めて理解できるページがありました。

カウンセリングマインドの意味や方法 ー教育・保育への活用ー|メンタル心理士

言葉を交換し合うことの意味

言葉には、一種の“贈り物”みたい効果があって、言葉を交換しあうことが人間同士に信頼や親しみを生む。というより、黙っていると発生しがちな、不信の発生確率を減らしてくれる、と言うべきかもしれない。(原文ママ)

ああ、読めば読むほど自分のことで頭が痛いのですが、最近の自分は完全に言葉の交換を「贈り物」としてとらえられていなかったですね。

むしろ、「いやいや集中力高い午前にコーヒー豆挽いて、仕事終わらないってぼやかないで!」なんて思ってました。あはは。

前任校のときのように、というのはまだ無理ですが、早くパフォーマンス発揮したい!!と焦っている私にダメ押し(笑)

「内容の無いコミュニケーション」「空っぽのコミュニケーション」を馬鹿にしている人は、何もわかっていない、と言える。職場で最適なパフォーマンスを発揮し、チームワークを発揮していきたいなら、むしろ、挨拶や世間話を楽しんでいる人をリスペクトして、その才能、その振る舞いを見習うぐらいのほうが良いのだと思う。 

それでもなかなか実践するのが難しい人もいると思うんですよ。

じゃあどうすればいいの?

というところまで語ってくれているのが、先ほどから引用しているシロクマさんの記事のよいところですよね。

引用したいところばかりだったので、ぜひその解決策についても記事を読んでみてください。でも最後の言葉だけ、

いざ、「空っぽのコミュニケーション」が必要になった時、慣れていないととっさに出来ないものだから。

うへえ。最近の自分はマジで「無駄口たたかない仕事ちゃきちゃきマン」になろうとしていたなあ。確かに、前任校では本当にいろいろなコミュニケーションをとりながら、充実した仕事ができていたことを思い出しました。

GW明けに読めてよかった。そんな記事でした。

おわりに

職場の「ハード面」の環境も大事だと思うんですよね。

教員なら、職員室の机の配置です。「場づくり」をする教員として、そういう視点も必ず持ち合わせておくこと。(そして自分のところから改善したい)