やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

2019年1〜3月出版の教育関連オススメ本!ーブログも300記事に到達しましたー

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節目の300記事なので、と思って意気込むけれど、変わったことが急にできるわけではないので、2019年1〜3月出版の教育関連オススメ本8冊を一挙に紹介します。

2018年もあるのはお許しください…。ではいきます!

『福井発 プロジェクト型学習』 

3年間継続して、1テーマを、学年全生徒が探究する。

一見不可能そうに見える学びをどう実現したのか、そのルポのような1冊。

福井発 プロジェクト型学習

福井発 プロジェクト型学習

  • 作者: 福井大学教育学部附属義務教育学校研究会,秋田喜代美
  • 出版社/メーカー: 東洋館出版社
  • 発売日: 2018/12/06
  • メディア: 単行本
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原点にあるのは、どんな生徒を育てるのか、教育ビジョンが共有されていること。

ビジョンの共有・教員の協働、これができるか。

学習しあう教員集団であれるか。

もう最近はどこにいこうと何をしようと、そこが全てのような気がしていて来年度の自分も少しそういう方向に貢献を強めたいと思っています。

『未来を創る「プロジェクト学習」のデザイン』

すみません、これも2018年なのですが、いい本でした。

高校向けの教育書ってなかなかないので、高等教育のものが参考になることは結構あります。(ルーブリックとかPBLとか)

その中で最近注目のプロジェクト学習についてまとまった1冊。教員がどういう視点で動かしていくか、ナビゲートするか、その役割もしっかり書かれています。

未来を創る「プロジェクト学習」のデザイン

未来を創る「プロジェクト学習」のデザイン

 

『Appleのデジタル教育』

これは予想外の1冊でした。デジタルの話が前半全然出てこない!

Appleのデジタル教育

Appleのデジタル教育

  • 作者: ジョン・カウチ,ジェイソン・タウン,花塚恵
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2019/03/18
  • メディア: 単行本
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このあと紹介する苫野先生の「学びの個別化」や井庭先生の「デバッグ」の思想がこの本にもふんだんに散りばめられていて繋がる繋がる!という感覚

読書はこれだからやめられないですね。

『「学校」をつくり直す』

苫野先生の最新作。個人的には「」についての新書を死ぬほど楽しみにしているので、原点確認のために読みました。

「学校」をつくり直す (河出新書)

「学校」をつくり直す (河出新書)

 

ロカルノさんのこちらの書評記事

【書評】『「学校」をつくり直す」の熱量 - ならずものになろう

を読んで、捉え方の違いや着眼点が面白いなあと実感しました。

『クリエイティブ・ラーニング』

「つくることで学ぶ」時代に、学校はどのような「つくる」ができる場なのか。

"Learning by Creating"の概念を理論から解説し直し、教育の第一線を支える実践者兼研究者との対談によって掘り下げていく1冊です。

クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育 (リアリティ・プラス)

クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育 (リアリティ・プラス)

  • 作者: 井庭崇,鈴木寛,岩瀬直樹,今井むつみ,市川力
  • 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
  • 発売日: 2019/02/23
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

Twitterで「#クリエイティブ・ラーニング」とタグをつけて引用や感想の発信をしてください、と編者の井庭先生もおっしゃっていたので是非どうぞ。

タグをつけてると、井庭先生が質問にも反応してくださったりして、SNSすごいいいいってなります。今までの読書体験を超えていく〜

『中高生からの論文入門』

これも素晴らしい1冊でした。『学びの技』と併用すること間違いなし。

www.yacchaesensei.com

あとがきの文章、2,3ページなのだけどとってもいいです。

「探究だ探究だ」と世の中で叫ばれて論文入門を書いたのではなくて、必然的にこういう本って生まれるんだなあと勝手に実感しました。

中高生からの論文入門 (講談社現代新書)

中高生からの論文入門 (講談社現代新書)

 

『シンプルな方法で学校は変わる』

これが意外と主要書店に置かれていなくて焦った。ようやく読み始め。

シンプルな方法で学校は変わる 自分たちに合ったやり方を見つけて学校に変化を起こそう

シンプルな方法で学校は変わる 自分たちに合ったやり方を見つけて学校に変化を起こそう

 

岩瀬先生と吉田新一郎先生のコラボです。こんなの読まないわけがない。

『考えるとはどういうことか』

2018年の1冊ですが、タイトルのように「哲学=考えること」と言ってもいいのだけど、考えるってそもそもどういうこと?と丁寧に問い直した本。

その上で「哲学対話」が紹介され、自分もやってみたい〜参加してみたい〜と思える1冊。

考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 (幻冬舎新書)

考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 (幻冬舎新書)

 

↑これ、本当にそうですよね。「自分で考えるために自由に問うことが学校でどれだけ許されているか?」学校・授業で自問自答し続けたい問い。

スパイダーと比べて来年度の授業をどうしようか考え中です。

岩瀬先生のブックリスト

学校種や興味関心にもよるのだろうけど、これらは目を通したいですよね…

iwasen.hatenablog.com

高校だとどうしても教科コンテンツの方に吸い寄せられてしまうし、教育という土台に立ってるのか不明な先生もいますが、、まず教育という土台を共有したい。

おわりに ー最近のブログー

Twitterでタネまきをして、その中からピックアップして膨らませて記事にし(ちゃっ)ている

②ブログを書きながら「あ、そういえば過去に書いたよね」といって過去記事をどんどん貼る傾向が強まっている

これが良いのかどうかはよくわからないのだけど、こまめに字数少なく書く、を優先した方がいいよなと思っています。

記事自体が、あれもこれも触れようとして肥大化している気がするので、①②みたいなことになる。しかも体裁にもこだわる(割に大したことはしていない)。

来年度はもう少しこまめにかけたらいいなと思います(3ヶ月ぶり24度目の発言)

※1000記事続けてるロカルノ氏は本当にちょっとすごすぎて意味がわからない。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

イチローさんの言う通りですね。来年度は私の能力の割に明らかに仕事の濃さが過去最大だと思うのですが、なおさらコツコツと…ブログもリアルも一つ一つ丁寧に頑張ろう。探究しよう。

これからもよろしくお願いいたします!!