昨日は大きく下落した日本の株価も、今日はV字回復をみせ、まさに「トランプ旋風」
と言った所でしょうか。金融業界の友人も、「選挙くらい予定通りにやってくれないと、変な投機がどんどん起こって困るんだよ…」と嘆いていました。
その旋風を巻き起こしているトランプ氏について、昨日は「移民」との関連で記事を書きましたが、
もう少し勉強しようと今日は本を大人買いして読みあさっています。鉄は熱いうちに〜ですので、読みつつも面白いものはどんどん挙げていこうと思います!
①トランプは元民主党員!
これは驚きました笑
2001年に彼は民主党員になっています。
でも、彼の「脱・職業政治家」という思考は、保守層に支持される共和党というより、リベラルな民主党と共鳴しそうな気もします。
そこで湧き出た疑問がこちら。
本当に思想・信条的にリベラル・民主寄りだったから入党したのか?
で調べてみると、こんな英文記事
Why Donald Trump was a Democrat | Power Line
を発見。で、こう書かれていたわけです。
In truth, Trump is a natural Democrat. His views on major issues are — or were until recently — standard-issue liberal.
(私訳)トランプは生粋の民主党員だ。主要な問題に対する彼の考え方は(最近までだったかもしれないが)極めて標準なリベラルだ。
②でも実は、7回政党変更している
先の文章を否定するようですが、事実彼の政治的立場の変遷を追ってみると、
1987-99 共和党
1999 改革党
2001 民主党
2003 共和党
2005 民主党
2009 共和党
2011 無所属
2012 共和党
と、まあ何度も変更を繰り返しています。そうなると、元民主党員、であり、元共和党員でもあり、主張の異なる二大政党制のアメリカでは異色の経歴であることは昔からお墨付きですね。笑
③政党を変更する理由が、トランプらしい。
「自分に言ったんだ、ニューヨークで何かに立候補するなら、(中略)共和党員ではまず当選しないぞ、と。」
とか、
絶えず党を変えているのは核になる信念がない証拠だ、と非難する人々に何と言いますか?そう聞かれても、
「それはむしろ実務的な問題だった。立候補するなら、友人をつくっておく必要があるからね。」
なんてしれっと答えちゃう。もひとつおまけに、
「俺は誰にでも寄付する。電話をくれれば寄付する。(中略)するとどうなるか?俺が二年後、三年後に、何か必要になったら、彼らに電話するんだ。すると向こうは手を貸してくれる。」
政策オタクで演説ベタ、高飛車で好感度の低いヒラリーに比べて、こういう思考は映えますよね(笑)トランプのある種「柔軟な」姿勢が、今回の選挙結果につながったのかもしれませんね。
④でも、ヒラリーと仲良し。結婚式には最前列に!!
説明よりも、この写真を見ると一目瞭然でしょう。クリントン夫妻とトランプがいかに通じ合っていたか、がよくわかります。
実際に、トランプは夫のビル・クリントンを支持し続け、さらに今回の選挙で奇しくも一騎打ちとなるヒラリー・クリントンにも、10年にわたって選挙戦費用4700ドルを寄付しています。
4つにまとめてみて思う私の感想は、
「トランプ、この不思議な存在。」です。
でもだからこそ、魅力的(に映る)のかもしれませんね。
◯おわりに
今日の記事の主要ソースはこちらの本!
過去の動きから客観的に分析しつつも、おもしろい。 是非に。
トランプの語る教育についてはこちらをどうぞ。