6月はずっとゆとりがなかった。夏休みの私的な予定もきちんと立てきれないくらいバタついていたし、生徒との時間もせかせかしていた。
残業時間は完全に過労死ラインを超えています。私の頭皮もそろそろ危ない。
なぜこんなに多忙だったか?
6月は学校にとって何かしら行事があり、中間試験と期末試験の間でずっと授業が続くと同時に、面談や部活の大会もあります。
あとは4,5月に見えていなかったものがポロポロと出てくるので、生徒・保護者との時間も増える。とにかくいろいろとある。
で、そのフィナーレに期末試験と成績処理が来ています。
授業で期末課題として盛大なレポートと論述を課してしまったので、その数に圧死している状況ですね。ええ、楽な仕事をしたければ楽ができる仕g
丁寧に課題を出せば出すほど
評価者としては負担が増える。自明の理ですね。1人あたりA4で約7枚のレポートです。章立て・書式は指定しているけど、文字数は指定していないのでとにかく結構読む量がある。120人×7=840枚、うっ頭が…
ルーブリックを作って、フィードバックとして機能するように仕掛けを整えても、どう考えても1人5分では読みきれません。
一体どうしたらこの物量の課題をクリアすることができるのか、と思って調べてみると大学の先生の記事がありました。
どうやってレポート指導を実行すればよいのか?
基本的には量がすべてを決しているのでレポート指導対象の学生数を減らすのが素直な方法。レポート指導対象の学生数を減らすには、指導担当者を増やすか、学生を減らすしかない。
指導担当者を増やし、学生を減らす ゼミ、研究室配属 指導担当者を増やす 複数教員、TA、学生同士の指導 学生を減らす 受講者人数制限
今私に打てる手がない。笑
でも学生同士の指導(peer review)は今回の課題でも取り入れています。
- 「まさか公民でピアレビューをするとは思っていなくて楽しかった」
- 「いいコメントがもらえたので取り入れたい」
きちんとピアレビューの意義と作法をガイダンスして、何をすべきか明確にしておけば、肯定的な評価が生徒からも多くあるのが学生同士の指導、ピアレビューです。
これはまた別記事かな。
ところで他の先生のブログでは、
考えることは、共通の間違いの指摘、コメントを文書にして渡すことなんだけど、その文書を書くのにも時間がかかる。なにが共通の問題であるかを抽出するためには全部のレポートを読まないといけない
本当にそうですね…レポートとしている以上、フィードバックなしで評価だけ行うのはためらわれます。要は読まねばならないのです。出したからには、ええ。
引用の指導もままならない状態じゃダメだし、去年の探究学習もそうだけど、こういう風にしていると、1人であがくことの虚しさがこみ上げてまたレポートを読む速度がおc
とにかくレポート課題を一人で担当するのはジレンマですね。
仕事を生産的にする“ゆとり”
と押しつぶされているので、本がまったく読めていないストレス。
でも、かの岩瀬直樹さんは今でも週3冊は読書をされているとのこと。
「岩瀬さんはどれくらい本を読むのですか?」と最近よく聞かれます。
最近は週3冊ぐらいです。つまらないと思ったら途中で止めて他の本を読むのがポイント。一生は短い。いい本だけ読みたいので!
今よりも小学校現場にいるときの方がよく読んでいました。
ぼくの場合、常に読んでいないと自分の経験を絶対化しすぎてしまうのですよね。読むことはぼくにとって、自分の実戦や経験、考え方を常に相対化する「メガネ」でした。教師にとって読むことは専門性を高めるもっとも基本的なことの1つだ、というと言い過ぎかなあ・・・・
『深い学びを促進するファシリテーションを学校に』は必読。 - いわせんの仕事部屋
驚くべきは、小学校教員として働いていた頃はそれ以上に読んでいたこと。
岩瀬先生ですらそうなのです。
毎日目先のことに汲々として読書の時間を取れない生活はストレスも大きいし、何より持続不可能だと痛感しました。専門性がテーマの1年なのに、反省。
おわりに
教師にとって読むことは専門性を高めるもっとも基本的なことの1つだ。
はい、ちゃんと読みます。
今読んでいるのはまたもや吉田新先生の訳本。
目先のことが終わったら、先生方もぜひどうぞ。成績のシステムごと見直すための本です。面白い。またまとめます。
岩瀬先生より先に読むぞ〜、と思って教育関係の本は読むのだけど、今回はさすがに読みきれなかった。
吉田新先生の訳本はだいたい読んでいるのだけど、最近はやっぱりこれ。
スパイダー討論は生徒からも支持されています。よかったらご覧ください。