話題になっていた「Googleに魂を売った高校」ツイート。
もう高校やばい。Googleに魂売ってる。授業で全員にGoogleアカウント作らせ、英語はGoogleスライドでプレゼン作りGoogleドライブに提出、世界史ではGoogleフォームを使って質問を募集、生物では先生が動画を撮ってYouTubeにアップしQRコードを配布、オマケに夏休みのレポートはGmailで提出可と来た
— ゴボウの助 (@gobou5790) 2019年5月22日
勤務校でもGoogleに魂を売ってるかのごとく使い倒しているので、見た時は勤務校の生徒かと思ってドキッとしました。笑
Googleなしでは成り立たない
冷静に考えたら、勤務校というより自分も完全に魂を売っています。
- 生徒全員アカウント
- 全授業 Classroomがプラットホーム
- スライドでプレゼン協同作成
- ドキュメントでレジュメも協同作成
- Classroom+ドキュメントで課題提出
- フォームでオンラインクイズ
- ドライブで写真共有
書いていたらキリがなくなってきました。でも、めちゃくちゃ便利です。
この記事では Google Classroomで生徒が出した課題を確認してフィードバックをする方法を少し紹介してみます。
フィードバックが楽々
やっぱりG Suiteの一番のメリットは「共有」が楽々だから、なのですが、
教師目線で見ると「共有」することでフィードバックがカンタンにできるのが大きいですね。
今実際に課題をClassroomで提出してもらっていますが、教員目線の画面だとこんな感じ。
課題の内容や生徒の個人情報を黒で塗りつぶしています。
また、実際は生徒の課題がまんなかの空白エリアにどーんと表示されます。
地味に良い機能は、
- 生徒の名前の隣、「提出済み」の右にある「▼」を押すと、同じクラスの生徒がずらーっと並んで見たい生徒に同じタブ内で飛べる
- さらに右にある「〈 〉」を押すと、次の生徒に飛べる
1つのタブ内ですべてが完結するのは素晴らしいですね!
※今までは生徒それぞれが提出してきたGoogle ドキュメントを個別で開いていました。数ヶ月前まではClassroomで課題を出しても結局一覧性が低く、長いレポートのような課題はあまりメリットを感じませんでした。
もう少しアップにすると…
左側にわずかに「カ」とか「た」とか出ているのが生徒の出してきたコメントです、本当はレポートなのでもっと長い。
で、その生徒のコメントを部分的に選択してボタンを押すとフィードバックがオンライン上で可能になるというわけです。
#を押してコメントバンクを活用!
今回驚いたのが、コメントバンクという機能が追加されたこと!
と思ったら結構前からあったんですね(笑)でもこれめちゃくちゃ便利です!
新しくなった成績ツールは、Google DocsのファイルだけでなくOfficeやPDF、ビデオなどさまざまなファイルタイプを扱える。また、児童生徒は同じ間違いを繰り返すことが多いので、先生は“コメントバンク(銀行)”というものを作っておいて、よく使うフィードバックをすぐに送れるようにできる。Googleによると、これによって、(機械的な対応に時間と手間を取られないので)、児童生徒へのよく考えた対応ができるようになる
先ほどの私自身のコメント画面でも、#を打つだけで下にコメントがずらっと並びます。助かる!
ゴム印なくてもできる!
これに近いことがオンラインで可能になっているのが嬉しすぎる!
今年作ったゴム印 #卒論添削 pic.twitter.com/jZtwOjb1uL
— Hiraishi Kai (@kaihiraishi) 2018年12月26日
ハッティの研究でも
フィードバック自体が「効果のある教育」として語られているだけでなく、使い方を変えないとフィードバックは学習者に最適化されない、という話がある。
『教育の効果』より引用です。
今回は即時的フィードバックではないので、それはGoogle Formに任せるとしても、
ハッティ本にあるように、生徒個別に「考え方の説明」や「誤りの修正」をオンラインで行えるのは、教師の役割としても重要だと思える仕事なので、本当にありがたいです。
実際生徒は私の書いたコメントがすぐ見られて、それに返信したり、解決したものは「解決」タグをつけて改善したことを見える化できるので、成長実感も大きいようです。いやあ、Googleさまさま。
おわりに
過去記事でも紹介していますが、相変わらず頼りきっています。
BさんやRさんに魂を売ると叩かれやすいけど、Gさんに売ってもそんなに叩かれないのは、コンテンツではなくプラットホームを提供しているからでしょうか。
スマホ指導じゃないけど、「よく使う」ことを教員も体現していきたいです。