進級した生徒たちと持ち上がり2年目のクラス。穏やかな滑り出しができています。
生徒も教員もそわそわしない年度始め(に思えているの)で、2年目も共に過ごせることはありがたいこと。
しかし年度始めというのはこういう状況なのです…
書類配布・説明マシンと化す
書類や説明が多いHR。生徒とじっくり対話するワークショップやりたかった。もちろん、強制的なグループワークではなく、あなたがあなたと対話する場を、先行事例を使ってもちたかった。日常が始まってしまうと自分を掘り下げるまとまった時間が取りにくい。新年度への決意と不安が渦巻く今がいいのに〜
— やっちゃえ先生@怒濤の春 (@Yacchaee) 2019年4月10日
実際、クラスの生徒たちに勝負となるこの1年を見通す羅針盤のようなものが提供できているかというとアヤシイ。
次のステップに向けてそれぞれが頑張るのだけれど、頑張る前にじっくり自分を掘り下げる時間、生徒ひとりが引き出される時間を取りたいのです。
本当は教えたくない1冊
そのときに必ず使っているのが、山田ズーニーさんのこちら。
この本は読む本ではありません! 思うように就職できない時、自分がカン違いされてるとヘコんでる時、この本を開いてください。自分の思いが「ピタッと言葉になる」「相手に伝わる」シートです。 (出典)
2008年の本ですが、10年たった今でもまったく色褪せないと思います。
ピタッとくる言葉、自分に眠っている言葉を引き出してくれるのです。
ノウハウ本ではない
「考えること」を徹底して突きつける本です。
ぱらっとめくっていただけばわかりますが、多少厚い色紙で章ごとに色分けされており、順を追ってコミュニケーションをきちっとデザインできるようになってます。
「おわび」から始まって志望理由書・小論文まで。
ちょっとこの手の本としては異色です。
コミュニケーションを「つくる」
でも、おわびも志望理由書も小論文も、「コミュニケーション」であり、自分の思いを相手に伝えるもの。
そのコミュニケーションをデザインするために使える1冊です。これを使って生徒たちに書いてもらったり話してもらったりします。
具体的で事実ベースの進路アンケートの前に、「根っこ」から生徒と対話することが「進路指導」だと思うのです。
いろいろなレビューを紹介
イメージが湧きやすくなると思います。
いい本です。ツール本なのに、ツール本に感じない。
勤務校ではGW明けに本格的に進路に関する調査と面談を行うのですが、もっとしっかりと1人の根っこを知りたいし、
担任の私が知らなくても生徒自身が自分の根っこを見つめる時間を確保したい
と思ってなりません。授業が始まってからでも、遅くないかな。1時間じっくりクラスのLHRを取りたい。
若干非日常を感じるような場所で、地べたに座ったり音楽かけたりしながら、居心地の良い時間をそれぞれが過ごしつつも共存するような環境で。
おわりに
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