ゴールデンウィーク明けに、クラスで初めての席替えを行うケースは多いでしょう。
年間でも結構な回数になるであろう席替え、簡単に出来たらいいですよね。
非常に便利なツールを教えて頂いたので紹介します。
席替えメーカー!
無料で登録不要な上に、使い方もシンプルです。
やることは大まかにこの2つだけ。
- 生徒の名前を打ち込む
- 必要な条件を指定する
ここでの説明が不要なくらい使いやすいので、アクセスしてみてください(PCのみ)
実際の画面
生徒名を便宜的に「あ」「い」と適当に入れています。
画像右側の条件設定がまた絶妙ですよね。
前のほうがいい、音が気になるから端の席がいい、色々な配慮をして席替えを行うこともあると思います。そういう配慮も非常にしやすいです。
名前を入れて、条件を設定したらボタンを押すだけ。
何度も条件を変えてやり直せる上に、
座席表を作らなくてもこれを黒板に表示して、移動してもらえば楽です。
また、スクショを取れば座席表にそのままできますよね。業務削減です。
なお、クラスの人数の都合で空席があるときも、
「空席」と生徒名に打ち込み、「空席」さんを空席にしたいところに固定する条件設定をしておけば、でこぼこした実際の座席配置が再現できます。
これについては開発者の寺井さんから
空席に関しては名前を入力しないことで対応できるように設計したつもりなのですが、名前未入力だと不都合な点などがございましたらぜひ教えていただけると幸いです🙏— Terai Shogo (@krpk1900_dev) 2021年5月4日
と教えていただきました!「空席」と入力しないでよいのもありがたいですね。
班が必要ない場合の設定も用意されていて、本当にかゆいところに手が届く素晴らしいツールです。
改善していただきたい点は…
- 色弱の生徒・教員には男女の色分けが判別できないので色遣いを変えてほしい
- そもそも男女の色分けは不要という考えもできるので、ON/OFFで色分け機能を使う/使わないを選べたらありがたい
- 座席表を作る際に、教卓側から見た座席図が表示されるとありがたい
(そもそも教室の「前」「後ろ」が必要なのかというのはさておき)
というところでしょうか。
とはいってもこんな素晴らしいツールを無料で使えるのはありがたいですよね。
開発者の寺井さんのTwitterです。
教員の経験がおありとのことで、細かい所に行き届いた設計のツール、本当にありがとうございます。
グループ分けツール
グループ分けについては、色々あるかと思いますが、私は第一学習社さんのこちらのツールをいつも使っています。
こちらも無料・登録不要、名前ベタ打ちしてボタンを押すだけ。
CSV出力もしてくれます。
授業のグループプロジェクトのメンバー決めなどは、
生徒名簿から名前をコピーして貼り付けて、グループ数、グループ名を設定し、ボタンを押すだけ。事前に準備をしておけばグループ決め自体は3秒でできます。
ちなみに第一学習社さんも席替えツールを公開されています。
こういうツールをサクッと使って、割くべきところに時間を割けたらいいですよね。
席替え、どれくらいの頻度でする?
席替え、皆さんはどれくらいの頻度でしますか?
個人的には、いじめもコロナも同じで、風通しが悪くなるとリスクが高まると思っています。
とはいえ、クラスや授業の枠組みやすぐに変えられず、構造的になかなか風通しを良くすることが難しいかもしれません。
ただ、席替えをすることでちょっとした風通しをよくすることはできます。
できるだけ多く、2週に1回とか、それくらいの頻度でしてもよいと思っています。
席が嫌で学校に行きたくない
企業でも学校でも、あまり得意でない上司の隣になったり、オフィスの座席でがっかりしたりすることってありますよね。(その点でリモートワークは良い)
仮に「あんまり仲のいい友達がいないな」と思う席になっても、「またすぐ席替えだから少しの我慢だ」と思える可能性が高まります。
我慢を推奨するわけではありませんが、「やり過ごせる」と思える仕組みを作ることは、教員としてすべての生徒にできる配慮でしょう。
「全員仲良く」と絵空事を強要されるよりも、色々な人と語らう可能性を生み出し、共存することのほうがクラスでは重要だと感じます。
流動性を高める
特に年度初めは、昨年度仲の良かったメンバーと離れてしまったり、心細さを強く感じている生徒は必ずいるはずです。
単なる定型業務、恒例イベントではなく、新しい風が少しでも吹き込むようなしかけとして、席替えが機能したらよいですよね。
流動性を高めること。
そうすることで、無理に仲良くならなくていいから共存すること。
そうすれば自ずと、仲の良い、気が合う友人との出会いも担保される気がします。
席替えも慣れてくれば色々なアイディアが生徒から出てくるでしょう。
そのためにも席替えに意味を持たせながら効率よく行いたいですね。