やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

授業/学び

一人1台の情報端末が授業で必要な理由ースマホではなくタブレット・ノートPCの学びー

一人1台、タブレットを付与する学校も増えてきています。 海外の学校では個人のノートPCを持ち込み、課題等の提出もすべてオンライン上、というのも当たり前の昨今。 今一度自分の勤務校の環境を踏まえて、「一人1台の端末が必要」という立場で考えをまとめ…

【書評】一人ひとりをいかす評価 学び方・教え方を問い直すー学校・企業で必要な「隣に座る」評価とは?ー

教員になる前の企業勤務にも感じていたことを少しだけ。 「一人ひとりを生かす」のではなく、「昇進・昇給のための序列化」のための評価であることに、モヤモヤとしつつも学校の現場に来ました。 企業の人事でも

高校生にオススメしたい新書トップ5!ー学問の面白さ・意義を直球で伝えようー

通常営業が始まろうとしている中で、この年末年始で生徒は受験に向けて方向性を固める時期(と担任以上に生徒は意識しているようです)。 多くの生徒から 「読解力をつけたい」 「小説は読むんだけど小説以外を読んだ方がいいですよね」 「現代文ってどうし…

担任必見!「学級をステキにする10のこと」ー岩瀬先生ブログから考えるー

新年の宿題が出されましたよ。ぜひ岩瀬先生の記事をご覧ください。 ⑩あなたは何が大切だと思いますか? iwasen.hatenablog.com 10のこと、何が大切か?

授業アンケート結果を公開する。ー分析レポート②:生徒の声、紹介しますー

ICTを使った授業アンケートの結果から自分の思うことを備忘録として書き留めておきます。ICTとわざわざ言うのは藤原和博さんのこの言葉が一つの理由。 ICTというのは、児童生徒が考えたことや、質問や疑問、あるいは評価を、教員側にフィードバックする、情…

冬休みに突入したら教員がすぐに取り組むべきことは?ー学校種を問わずできることー

年明けのHRの準備、あるいは授業準備、そのための教材研究、と言いたい気持ちもありますが、それらより先に着手したいのは、この2つ。

M-1グランプリ2018の審査の偏りを疑って実験したら妥当だった話ー経済学が教えてくれるよい決め方とは?ー

M-1グランプリ2018、楽しませて頂きました。 ただ、Twitter等を見ていると、審査の偏りに疑問を覚えるコメントがちらほら。こんな分析記事も書かれていました。 www.buzzfeed.com 私も「基準は明確ではないし、確かに偏ってる」と思ったものの、審査員個人を…

日本の15歳の協同問題解決力が世界2位ってホント!?ーPISA2015調査と探究の基本形ー

探究学習の発表会が一区切りしました。 中には、チームで探究することがうまくいかず、個人プレーに走ったり、非協力的・攻撃的な言動を取ってしまう生徒が少なからず存在します。 そのような状況で生徒の自主性に任せて「たまたま」うまくいった、のなら再…

大学入学共通テストプレテスト雑感(現代社会編)ー最高裁の判決文、読めますか?ー

センター試験に代わる入試、プレテストの現代社会を解いた雑感です。

大学入学共通テストプレテスト雑感(倫理編)ー課題探究を題材とした大問が登場?ー

センター試験に変わる入試、プレテストの倫理を解いた雑感です。

大学入学共通テストプレテスト雑感(政治・経済編)ー最も正答率が低かった問題は?ー

センター試験に代わる大学入学共通テストのプレテストです。 平成30年度試行調査 問題、正解等_1111|大学入試センター 昨年の調査では、同センターは各問題の配点を示さなかったが、今回は明示し、全体の正答率は5割を目標に作問したという。 共通テスト試…

探究学習を授業で行うか?迷わせるのは、生徒からの意外なクレーム?

今年も通常授業内で経済の探究プロジェクトを実施する…予定で準備をしていたのですが、いろいろな思いがあって腹が決まらない。 これまでの反省は 実践してきた授業の内容は過去のこの記事でまとめています。

教育と評価をめぐってー梶田叡一先生に学ぶー

無限に仕事はありますが、強制終了し読み進めています。 積読が減るどころか増えているんだけどとにかく筋トレのように読み続けることしかないと思うので手を出す。左はポップな装丁からの肉厚な内容。わかった気でいたけど不十分だったことが、言語化されて…

50分授業をどうデザインする?ー大福帳をベースにした10-30-10モデルー

授業をどうデザインするか?という問い。 単元や状況によって異なる部分は当然あるものの、最近の授業でますます思っていること、迷っていることがあるので、共有させてください。 大福帳の理想と現実

授業の終わりにオンラインクイズ・小テスト!ー今さら導入する意味は?やり方は?ー

秋から特にオンラインクイズ(授業後の小テスト)の頻度を増やしています。 その効果や方法、実践の記録をオススメ本と一緒にまとめます。 小テストそのものは目新しくはないけれど、なぜ効果があると言えるのでしょうか?

「推薦状」という教員の隠れた重い仕事 〜学校として仕組みを整えたい〜

今日は日曜日ですが台風の影響もあって推薦状をバシバシ書いた1日でした。それでもなかなか終わらないんだよなあ。 学校としてこういう仕組みにしている、という事例を検索して「仕組み」づくりの肥やしにしたいのだけど、それができるのってBHSOくらいです…

【リレー記事】ALPを使ったブログでの授業振り返り①!〜続いてくれる先生を募集します!〜

www.s-locarno.com ロカルノさんが提案してくださった「ALPを使った授業振り返り@ブログ」をやって見たいと思います!半年前に話していたことを始めてみます。でもその前に確認を。 ALPって、なに?

Padletを授業で使ってみよう!〜探究学習の可能性を切り開くICT〜

ここ数日、秋の大きなプロジェクトである探究学習のデザインをぐるぐると考え練り直しています。 そこで過去記事を眺めていたら、Padletを紹介したくなったのでまとめておきます。

やり過ごせるディスカッションをさせてしまった!〜授業のふりかえり〜

やり過ごせるアクティブラーニング 今学期もディスカッションをしています。 が、なんとなく“冷めた大人のディスカッション”を見ている気持ちになることがある。

自信を持ってオススメする哲学本12冊 〜初心者でも読める最高の入門・解説書はこれだ!〜

西洋哲学が面白い。いや、哲学は面白い。「倫理」の授業で主に扱っている内容でもあり、哲学者の考えに触れるたびに新しい発見があります。 学べば学ぶほど哲学者が

文化祭の準備でプロジェクト型学習の必要性を実感する 〜行事と教科をこえるカリキュラムマネジメント〜

今日は自分のクラスで文化祭に向けた準備を進める時間を取りました。 教室全体でガヤガヤと生徒たちが動き出す中、全体を見ていて痛感することが。 プロジェクトの「土台」がない 学校祭・文化祭でのクラスの出し物は、クラスにおける1つのプロジェクトです。…

質の高いフィードバックをいかに実現するか?〜参照すべき本・実践を教えてください〜

生徒とやりとりしているか…? 1学期は教員ー生徒間の「振り返り」の機会がなかなか担保できませんでした。 ※私の授業ではGoogle Classroomでオンライン大福帳を使っています。40人の授業を複数クラス持っている中でたどり着いた、できる範囲での最善策だと思…

カリキュラム・マネジメントの第一歩はここから手をつけるしかないと思えた話。

2学期からのエンジンをかける直前でしたが、教員同士で自分たちの学校のカリキュラムの課題を考えるワークショップが行われました。 いわゆる、カリキュラム・マネジメントの話です。 ※カリキュラムマネジメントについては、今年3月に開催されたこちらのイベ…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』⑦〜教員必見!あなた1人をどう評価する?〜

今日は、第8章「価値を認める・評価する」の書評です。ついに最終章。 【これまでの『イン・ザ・ミドル』書評記事】 第1章「教えることを学ぶ」〜「譲り渡す」教育と社会科の悩ましさ? 第2章「ワークショップの準備」〜素晴らしい教師に必要な条件とは? 第…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』⑥〜1人ひとりの学びを支える働きかけ〜

今日は、第6章「一人ひとりの書き手を教える」と第7章「一人ひとりの読み手を教える」の2章分の書評です。味わいたかったので1章ずつ書いてきましたが、 この2章はアトウェルの授業の真髄と言ってもいい、「生徒一人ひとりとの関わりをどう担保するか?」を…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』⑤〜読むことをどう鍛える?〜

今日は、第5章「読み手を育てるミニ・レッスン」の書評です。旅行に読書にいろいろと外に出ていたら書評の間隔があいてしまいました。 【これまでの『イン・ザ・ミドル』書評記事】 第1章「教えることを学ぶ」〜「譲り渡す」教育と社会科の悩ましさ? 第2章…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』④〜ミニ・レッスン、効果あり。〜

今日は、第4章「書き手を育てるミニ・レッスン」の書評です。多少第5章の「読み手を育てるミニ・レッスン」の内容も入ります。 【これまでの『イン・ザ・ミドル』書評記事】 第1章「教えることを学ぶ」〜「譲り渡す」教育と社会科の悩ましさ? 第2章「ワーク…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』③〜これぞ、学びの個別化!〜

今日は第3章「ワークショップ開始」です。具体的な授業実践に入っていきますが、色々と個人的に考えることが多かった第3章。 【これまでの『イン・ザ・ミドル』書評記事】 第1章「教えることを学ぶ」〜「譲り渡す」教育と社会科の悩ましさ? 第2章「ワークシ…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』②〜素晴らしい教師に必要な条件とは?〜

昨日の第1章書評に引き続き、今日は第2章「ワークショップの準備」です。 いきなりですが、「素晴らしい教師に必要な条件」とは何でしょうか…? 素晴らしい教師に必要な条件とは? 「 」とは? 「宿題でやってきて」 と思っていたら、訳者コラム! ハードへ…

【書評】『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』①〜「譲り渡す」教育と社会科の悩ましさ?〜

訳者注がめちゃめちゃ丁寧… 社会科の悩ましさと吹っ切れ感の同居 一方で、 「譲り渡す」こと 先達に学ぼう① 先達に学ぼう② 先達に学ぼう③ おわりに お待ちかねの一冊、わくわく読み進めています! 第1章を読んだだけですが、『イン・ザ・ミドル』は第3版であ…